東日本一周完結編 日本海自転車旅行Part3 2013/09/23 山形・新潟海岸物語編

Chapter3-2.新潟県村上市〜新潟県新潟市編
2013/09/23 08:15〜17:19



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08:15 笹川流れ





 大岩を眺め、いかにもな漁港を過ぎると始まるのが
笹川流れ。




美しい、その一言に尽きる。
日本海、そして岩山や砂が織りなす光景はこれまで見て来た中でも
格別の風景。まさに見事。
割と急ぎ旅をする僕も幾度となく足を止め、
風景に見入ることとなった。
素晴らしい。



 この美しい風景を眺めるのとは別の一団もいた。
そう、釣り人。
砂浜でそして岩の上から、
目の前の日本海に向けて竿を繰り出す。
好きな人にはこれまたたまらない光景だろうなあ。
全てが素晴らしい、そんな光景。

10数キロに渡って続く光景。ここは一見の価値ありとまさに言える風景。

 ちなみに交通量はまだ朝も早かったこともあるのか
さほど多くは無いが、それでもよく来るという感じ。
また信号も無い様な道が続くため、飛ばす車も。
所々、特にトンネル内などは歩道も無かったりするので
注意の程を。
撮影時、見学時は特に。

余談:


 水曜どうでしょうという番組で東京の銀座から札幌HTB本社まで
原付で帰るという企画があった。
その企画中で最も有名になったのが「だるま屋ウィリー事件」
大泉洋運転の原付が工事現場の看板に突っ込んで言ったという事件。
まあ詳しくは検索してみると色々出てきますが
あの現場がこの笹川流れの一角。
どうもこの写真の端っこ辺りがそうらしい。

そうか、大泉さんはこの美しい日本海にダイブするところだったのか・・・。

09:13 釣り宿



 釣り宿兼民宿や民家が増えてくる。
ここら辺に泊まって朝一から釣りに出かけるんだねえ。
夏休みの頃などは混み合いそうだ。



またしばらく続く良い景色を眺める。
「青」はこんなに様々な種類の色をもっているんだねえ。

09:56 離脱



 そうこう走っているうちに
いよいよ海から離脱、内陸の方へと舵を切ることとなる。
そしてこの頃からやや風が出てくる。
まあこの頃はなんてことはないレベルではあったので、
ちと厄介だなあぐらいにしかは思っていたのだが。



 先ほどのところから先、やや登る。
たいした登りでは無いのだが、疲れと風で必死モード。
そして困ったことに歩道が無い。後ろから車のプレッシャー。
だからそういうのイヤなんだってば!
何とか登り切って下るのだが、
どうも今一スピードの出ない下り坂だったなあ、ここ。



 この先、7号に合流してもいいけれど、
ちょっと海沿いにまた行こうかと思っていたので345号を継続。

10:52 強風



 村上の市内を抜ける。久々に街らしい街。
そして現れる、スロープの無い歩道橋。
さすがにこれだけ走っている状況だと厳しいですわー。
散々文句言いながら登る(笑)。



 その先は田園地帯を抜けていったのだが、
この辺りから風が半端ない状況になっていく。
稲も倒れる程の風が向かってくる。

 参ったなあ・・・。
疲れ+強風で快適な筈の道も地獄と化す。
普段の6割程度の出力。漕いでも漕いでも進まない。
ホント参った。



 このまま345号で新潟近くまで行くつもりであったが
もっと内に入る7号ならマシなのかなあ
それに距離表示が一切無いのでよくわからないということで
途中で諦め7号へと向かう。

 しかしそこまで合流するのも強風に遮られる。
ホントきつかった、この辺。
(幟の揺れ具合で多少はわかりますでしょうか?)
到着が大丈夫かなあとか、あまりの強風で新幹線が止まらないかなあなんて心配してた。
まあ、新幹線止まるぐらいの強風だったら、
自転車は走れないんですけどね、そもそも(笑)。



景色は凄くいいのになあ、辛い(笑)。

11:36 荒川



 7号線に合流後、最初に出てきた難関。
強風につき、右側の歩道に向かおうと思うが交通量多くて渡れず
仕方なしに車道を突っ切ったが、横風が厳しい!
普段だったら何てことの無い橋であるが、何度となく車へと体を寄せられかける。
とても走っていられないと、壁を足で蹴りながらゆっくり進む。
やばかった・・・・。


いよいよ50kmというべきか、まだ50kmというべきか。
風でやられていたこの頃、気分は後者。

12:05 バイパス道



 今回の7号線の旅ではすっかりお馴染みとなったバイパス道を行く。
明日を動かすだけのマシン状態で、ただひたすらに進んでいく。



 ところで途中にあったこの城、
なんだったんだろ・・・。

12:27 胎内市



 かなり賑やかな街中、再び。
建物が風を遮るのか久々に走りやすい環境に。
ホッと一息。
ちょっとどこかで一休みとも思ったが
残り一気に走りきり、新潟着いた方が楽だなあと通過。
ああさらば、しばしの楽園。

12:37 新発田市



 いよいよ新潟市の隣までやって来た。
長い旅もそろそろゴールを考えてもいい頃かなあ。

 新発田市に入ってすぐのあたりで道の駅 加治川。
ここで水分補給&トイレタイム。
今回、特に昨日と今日は東北日本海側がやたらと天気良く
それはそれでありがたいのですが、水分補給が半端ないのと
日焼けがやられまくり(笑)。
二の腕があまりに酷いので、この日は湿布貼りながら走ってました。
めっちゃ怪しい人状態(笑)。



 片側一車線の道をこちらもすっかりお馴染みとなった羽越本線と共に。
道は平坦なんだけど、とにかく暑かったなあ。
そして再び風祭りに襲われる。
悲しいぐらいにスピードが出ない。
ただでさえ出力不足なんだから風は勘弁してください。



 そして更に訪れたピンチ。
新潟まで残り30kmぐらいになったところで
サイクルコンピュータが謎のリセット。
距離が0に戻る。
・・・すっかりやる気も0になる。

13:29 市街地



 チョコを食べてやる気を回復し、再び走り続ける。
道路脇、1km事に現れる新潟まで○kmの数字。
これが減ることだけを楽しみというなんとも冴えない戦いをしばらく続け
やって来ました新発田市の市街地。
この頃はもうとにかく眠くて、
ブラックのコーヒードーピングでなんとか走ってた(笑)。



みよしの、餃子に反応する人は道民、特に札幌辺りの人。



 前方に見えるガスタンク、顔が描いてある。
いい茶目っ気だねえなんて思っていたら、後日そういうキャラクターなのだと教えられた。
知らなかった(笑)。
http://www.nikotan.com/

13:40 そして始まる



 新潟までも後23km。
風でかなりやられた体を引きずって遂にここまで
よーし、あとはラストスパートなんて考えていたところでそれが来た。
数年ぶりに味わう。新潟側道祭り。



 東京側から新潟に入るときもそうであったが
最後の最後に来て道路が完全バイパスモードになり、
自転車や原付は側道をひたすらに走る事になる。
東京〜新潟自転車旅行の時を思い出す。
そして今回も同じ事を思う(笑)。

ああ、なんじゃこりゃーって。

(参考:新潟自転車旅行)


 7号線を取りやめて別の県道などに回れば
もっと楽しい道のりだったかも知れないけれど、
さすがにここまでくるともうしんどいというか、
変に道を変えると迷いそうと言うか、そんな気分。
理由は概ね前者。

 ということで側道を進む。
水田横の側道、一見昨日の山形と同じようなのだが
一つ違う。虫を全く見ないのだ。
山形では避けるのも困難なほどいたバッタがここでは皆無。
どういうことなんだろ?
同じぐらいに稲や草など、餌は豊富そうなんだけどねえ。

 さてこの側道、川などにぶつかると階段を登り
バイパス横の申し訳程度の歩道を通り
また戻る。
この上り下りがさすがにここまで来ると結構しんどい。
はあ、やれやれ・・・。

14:13 新潟市



 遂にキター。新潟市。
ご無沙汰しておりました。
しかしなあ、この地名を見られるのは
旅立つ前はよくて次の機会にと思っていたが、
まさか今回、3日目で来られるとは思ってもみなかったよ。
感無量。
後は駅を目指すのみ!ってまだ17kmぐらいあるんですけどね。



 新潟市の写真を撮ったところで再び側道へ。
この辺りからようやく気がついたが、脇道にナンバリングがされている。
7は恐らく国道7号線のことで25の方は連番。
これが新潟市内に向けて段々減っていく。
つまりこれが7-1になる時が、いよいよの時ということ。
これも楽しみの一つとして走り抜けた。
いやねえ、こういう何でも無いようなことでも楽しみにしてないと
ホント辛いんですよ。この手の道。

14:46 阿賀野川



 大きな川へと出る。阿賀野川。
水を大きく蓄えたその様は、まさに海の様。
それもそのはずで、橋の全長が約900m。さもありなん。

15:24 いよいよ



 側道に書かれた数字が遂に「7-1」。
バイパス道の終点。新潟駅がまもなくの場所まで来る。
辛かったあ、側道祭り。



 久々車道と合流後、駅を通り過ぎ、信濃川を渡って更に進みます。
遠くに見える萬代橋は後程。

15:52 ゴール



 国道7号線の起点となるこの場所。
遂に今回の旅のゴールへ到着。
青森、秋田、山形、新潟
4県にまたがる旅も無事完了となりました。
そしてこの場所は数年前、東京からやって来たゴールでもあります。

(参考:新潟自転車旅行)


1.2005年の東京〜新潟ルート
2.2013年夏に達成した4号線ルート。
3.そして2013年今回の日本海ルート。
これを合わせて無事、東日本一周となります。
お疲れ様でした!

16:13 日本海





 さて、あとは思いで浸り。
まずは日本海。
まあ、今回はたっぷりと見ていますけれど(笑)。
思えば数年前の東京からやって来たあの時、
初めて日本海を目にしたのがここだったなあ。
感慨深い。
そしてあのときも工事中みたいな感じだった記憶があるが
今もやってるのはさてなぜでせう!?

(参考:新潟自転車旅行)





ちなみにさっきの所からまっすぐ進み、
こんな公園の中を抜けていきます。
懐かしいわぁ。

16:34 萬代橋



 新潟市民にはお馴染み。
信濃川にかかる橋、萬代橋。
このフォルム、懐かしい。
ただ道路はキレイにしたかなあ。
もうちょっと荒れていた印象があるんだよねえ。



 なんだか遠目に目立つ塔があるなあと近づいてみると
万代シテイバスセンター。
あれ?前に来たときあったかなあ、これ。



そして新潟駅。うわー、懐かしい、このフォルム。
変わらないなあ。

17:19 みかづき



 さて、新潟駅で新幹線の切符を購入。
2時間ほど後の列車にセッティング。
この時間で一つ達成しておくことがある。
それは、イタリアンを食べること。

 イタリアンと言ってもイタリア料理では無く、
新潟の誇るB級グルメ。
簡単に言えば焼きそばにトマトソースがかかったモノ。
これを食べたくて前回は新潟まで来たと言っても・・・それは過言か(笑)。

 前回は駅構内のフードコーナーで食べたので
同じ所へと思いネットで場所を検索すると・・・どうやら閉店したらしい。
『マジか!』
せっかくここまで来てと近隣のお店を探すと
先ほどのレインボーポール、
万代シティバスセンターあそこにあるそうな。
Oh!さっき通ったときに寄れば良かった・・・。
慌てて戻り、なんとか実食にありつけたのが写真のこれ。
いやー、懐かしくまた苦労した分、旨かった(笑)。



 その後はお土産など物色、そして新潟から帰京。
ホントお疲れ様でした!

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