北陸横断自転車旅行Part3 富山新潟決戦親不知編

Chapter4-1.富山県富山市〜新潟県糸魚川市編
2017/06/17 05:00〜07:49


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6/17 05:00 富山駅




 早朝の富山駅。
人通りはまだ少ない。
ここから電車にて昨日の地、入善駅まで向かう。
始発電車、乗客はごく僅かかなあと思ったが
雑多な人々に驚く。

 そんな人々を乗せた電車が進む。
車外は一面の田んぼ。
いいなあ、落ち着く、この風景。

06:03 入善駅



 無事到着、入善駅。
昨日と打って変わっての良い天気。
日焼け止めを忘れずに塗ってスタート。
いよいよ難所中の難所、親不知へと向かう。
ドキドキ・・・。



 8号線に戻る途中の神社でお参り。
社がガラスでガードされているのは雪対策なのかな?
早朝と言うこともあるのか開いておらず、ガラス越しで安全祈願を行う。

8号線、昨日のファミマ駐車場から再スタート。


 この先はずーっと狭い道なのかなと思いきや、

先ではまた広くなったりとよくわからんなあ、この辺。



 右手奥に見える山々、日本アルプスとかなのかな?
まだ上の方に少し雪が見える。



昨日のバイパスに比べれば少々狭くなったものの
相変わらず道の走りやすさは変わらず。
ああ、この感じで道が続いてくれればいいのに
と思うが、まあそんなことは無いよね。

06:21 朝日町



 逆光で見えないけれど、川を渡れば別の町の法則通りに朝日町入り。
この辺が昨日どうしようかなあと思い悩んだ泊駅のあるところ。
うーん、無理しなくて良かったかな
暗くなってからだと結構恐そうだ。
土地勘無いとホント迷うからねえ、夜道って。

 泊駅周辺はそれなりに店も多め。
この先は乏しくなるので補給をするならお忘れ無く。

06:32 トンネル



 さて今回の旅で初めての本格トンネル。
歩道はあるかなあと気になっていたが、自転車・歩行者は迂回せよとある。
2.5kmほどの迂回路って結構距離あるなあと思うが
まあ車と併走するよりはましか、左へと向かう。



 住宅街を抜け、踏切渡った所で海に出る、日本海だ。
日本海、綺麗だよなあ。


このまま海沿いをしばらくだらだらと行く。
まだ早朝と言うこともあるのか車もほとんど無くのんびりと。
最初は距離あってうーんとも思ったが、これはいい迂回路だな。



海沿いの道を右折、再び住宅街へ。
途中にある越中宮崎駅を通過した先りでもう一度踏切渡るとトンネルを通過してきた8号線と再会。


また車と共にまっすぐな道をひたすらに行く。



かに

06:44 坂



 久々に見る登り坂、富山からここまであまり坂という坂がなかったからなあ。
迂回路は・・・無いか
仕方ないので登り始める。


 高さ、長さはさほどでも無いが
路肩が狭い、交通量激しいときは辛そうだわ、ここ。
特に下りが恐い。
ハンドル取られて車道側に倒れたりした日には大変なこととなるので
ブレーキ握りつつ下る。
そして

06:51 新潟県



 坂を下った先に看板、
糸魚川市、新潟県入り。
『あれ?もう新潟!?』
実は親不知は富山県に属すると思ってたので
ちょっとビックリ。

 しかし考えてみれば3回目なんだよなあ、新潟県入り。
初めてが群馬から

次が山形から


うーむ、こうしてみると一番来ているんじゃないんだろうか、新潟って。

ちなみにこの県境看板
坂を下ったところにあるので
写真を撮るときなどはちゃんと歩道に退避しましょう。
たまにとんでもないスピードで下ってくる車いますので・・・。



入善駅から15kmほど、ピンボケしすぎてるけれど、確かここが親不知前の最後の補給ポイント。
買い忘れなく。
まあ、と言っても親不知を走っている間は食べたり飲んだりする余裕も無いんだけれどさ・・・。



遂に始まる。

07:00 親不知




 断崖絶壁の道路。
静岡の由比や鹿児島の錦江湾沿いも山がせり出しかなり道が無いが
それよりも更に辛い道、というかこちらは道が無い。
断崖絶壁をくりぬいて道路を作っている。
その道でも十分辛いのに、この道ができる以前は海岸線を波の引く瞬間を狙って通過したらしい。
昔の人達の苦労が忍ばれるわ。
ホント。



ここらを抜けるルート、一つは有料の北陸自動車道、そしてこの8号線。
というわけで必然的に車両の多くがこちらを通る。
よって7時頃とはいえ、すでに交通量も多い。



 そんな道は断崖絶壁ということで広い道路を確保できる事も無く
岩をくりぬいたであろう洞門の中を駆け抜けていくことになる。
当然、歩道や広い路肩など無い。

 洞門ということで陽光が入ってくる分、トンネルよりはマシではあるが、
慎重に進んでいく以外どうにもならない場所であった。

 目立つ格好をし、自転車のバックランプを点灯させて自分をアピールしながら
道路左のギリギリを進んでいく。
トラックなどは割と心得て大きく迂回してくれるのだが
乗用車などは結構ギリギリを通っていくのも多い。
一瞬たりとも気を抜けない。

 なお迂回してくれるのではあるが、
これも対向車が居ないときで無ければ出来ない。
向こう側に大きくはみ出るからね。

そういうわけで常に前後の車接近様子を耳で捉えつつ、
対向車が来ているときにこちらの後方から車が接近するようであれば
一度止まって車をやり過ごした方がいい。
車の通過を待つのなんて1分にも満たない時間だ。
命あっての物種、安全・慎重に行くことをオススメする。

 洞門はいくつかあり、確か2つめ辺りからアップが始まる。
6%ぐらいという看板を見かけた。
ただ数字で言われても良くわからないので
体感で言うと、ちと登りに疲れる感じだろうか。

まあとにかくえらい所だ。
海は綺麗であるが、見学している余裕など無し。
のんきに記念撮影などできません。

07:08 天嶮トンネル



 途中に現れるトンネル。
この様な所のトンネルなどお金積まれても通るのは御免被りたいところであるが、
ここは幸せなことに左へ曲がると迂回路がある。
もちろん喜んでそちらへ向かう。
やや登りの遊歩道的な道を行く。
車も来ないし、いい迂回路だなあ。
などと思っていたが、後で調べてみると実はここが「かつての国道8号線」らしい。
つまりこの狭さを車が往来したようだ。

参考:
天険親不知線

 トンネルができたのが昭和41年。
すでに車社会の時代だよなあ。
ここをか・・・、昔々だけではなく、今も難所なんだなあ。



コミュニティーロードの立て札。
ここを過ぎると下りに入る。




ホテル横を抜けるとトンネルを通過してきた8号線と合流する。
ここから下りなので車はスピードを出して走ってくる。
合流時は要注意のこと。



 再び繰り返しの洞門内通過を幾度と無く。
道は下り坂なので楽かと思いきや車もスピード出してくる。
合流注意。

 登りと下りのどちらが楽か。
それは当然下りだが、ここばかりはむしろ登りの方が楽だった印象。
下りは黙っていてもスピードが出る、出てしまう。
それが恐い。
スピードが出ているとちょっとした操作ミスや段差に取られれば即アウト。
急ぐが目的では無い、安全にここを通過するのが目的だ。
ブレーキを握りしめ慎重に降りていく。



途中の展望台から今まで走ってきた道を眺める。
ありえんな。



右手の山中を走っていた北陸自動車道が一時的に飛び出してくる。
海上高速道路。
初めて見た。

ちなみにこの辺り、北陸自動車道した辺りで道の駅がありまして
美味しい海産物が食べられるそうです。
是非どうぞ、私は営業時間前でしたけどね。
まあ営業中でも先立つものが無いから・・・。

07:22 旧道




 この先、高架橋がかかっているが
工事中とのことで右手の旧道へ向かえとある。
自動車と併走しなくて済むのであれば喜んでとそちらへ。

ここが割と快適。
少々登ることになるが、車の来なくなることがどれだけ幸せか。
のんびりと走って行く。
ああ、よかった。

しかし旧道もスグ終わる。
幸せの時間は短い。



旧道復活直後はトンネル。
しかしここは歩道もあるので安心。




むしろその先、洞門再びの方が恐いわ。
ここも下りなので慎重に。


海は綺麗。



 抜けて久々の歩道に安心。
ゆったり海など眺めながら進む。
そしてこの歩道はその先の洞門まで続いており
『ああ、ここから先は安心道路なのかな?』
なんて思い込んでいればそうは問屋が卸さない


唐突に歩道が終わる。
なんでよ!

途中で脱出箇所が無いので
がんばって自転車を持ち上げましょう・・・。



金網線路と併走していくと民家が増えてくる。
ここまでくればまずは一安心。
親不知通過となる。

 7時頃から走り始めたからかれこれ1時間ぐらいか。
無事に通過出来たことに神様仏様ご先祖様などなど
ありったけに感謝する。
ホントよかった・・・。

安堵感に包まれてつづく。

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