北陸横断自転車旅行Part2. 富山新潟決戦親不知編

Chapter4-3.新潟県糸魚川市〜富山県富山市編
2017/06/17 14:21〜19:57


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14:21 分かれ道



 街中を抜け、再び田畑が増えてくる。



そんな中、ここで分かれがやってくる。。
富山からここまで長らく走ってきた8号線は長岡方面へと向かう。
何年か前に走ったあの地へと続く。
僕は今回新潟へ向かうのでまっすぐ116号線を走って行く。
さよなら、8号線。
今までありがとう。

と思ってましたが。



 走り始めの116号線は平坦な一本道。
僕の中に印象としてある
山稲道稲山
のあの感覚。
あー、こんな感じで平坦だと楽でイイよなあ。
なんて考えながら淡々と進んでいく。

14:32 刈羽村



聞き覚えのある地名、刈羽村。
ほー、この辺なのかと走って行ったらすぐに



柏崎市に戻ります。
たまにあるんだよなあ、こういう市割区分。

14:59 再び



 ひとたび離ればなれとなっていた線路が横を走り出す頃。
風景は段々と山となっていく。
やはりそう簡単にはいかないか・・・。
登りの準備を始める。



富山〜新潟で良く見かけたスーパー。
「パナルス」なのか「ナルス」なのか
しばらく悩んだ。
正解は「ナルス」。
そんなスーパーはこの先しばらく補給箇所が乏しくなるので貴重な前線基地。
不安な場合はここでお買い求めを。



 さて登り道。
急勾配という感じでも無くまあまあ登れる程度ではあるが、
既に140kmぐらい走ってきている身にはなかなか応える。



新潟までは残り68km。
なんとか今日中に辿り着けるかなあ・・・。



 ナゼ登るのか。
越えなければならないものがあるから、そして越えた後、達成感と共に下る道が気持ちいいから。
それが無い。
登った先には平地が待っている状態。
爽快感が無く、鬱憤だけが溜まっていく感じ。
まあ登った分そのまま下るのも
それはそれで悔しい思いをするのだが
まったくご褒美が無いというのもこれまた悲しすぎる。
愚痴っても始まらないので走り続けるが・・・。

15:24 出雲崎町



 山道は続く。
先は長い。



 ちなみにこの道、お気づきの方はお気づきであろうがバイパス道。
ということで信号は少なく車は飛ばし、補給箇所はほとんど無い。
ただ走るだけという感じになる。
そういった意味では初日の富山からの道と同じであるが、あちらは平坦、こちらは山道。
ああ、あの道よかったなあ・・・。



三島?

15:54 長岡市



 懐かしい地名、長岡市。
新潟自転車旅行の時は中越地震の後で
まだまだ復興中という状態だったなあなどと思い出す。



長岡市に入り下った先で久々に人家や田畑を眺める。
この山道もそろそろ終わりなのだろうか。
そんなことは無い。


まだ登る。



この先のトンネルはかなり短かったので省略。



雪で埋もれるから、目印に立てるんだっけ?
この手のポール。



ようやく平地らしき所に辿り着き
一安心。


しばらく進むと大きな橋、大河津橋。
広い河だなあなどと渡ったが、ここ信濃川だったのか!
気づかなかった(笑)。
近くに分水館とかいう面白そうな施設もある様なので
お時間があれば是非。




心許なくなっていた水分をようやくここらで補給し、
後はこの道を坦々と行けばいいんだろうなあ
なんてことを考えていたら、道が狭くなる。


うわっ、こわ。



そして気がつけばいつの間にか燕市。
あれ、どこで市境が・・・、まったく気がつかず。



 その先、道が開け店も増え
おまけに交通量が増えた辺りでようやくと。

17:31 新潟市



、やってきました新潟市。
入善駅から約200km。
厳しいかなあと思っていたが、どうやら走りきれそうだと
自分に活を入れる。



看板から新潟が消える。
さみしい。



新潟市内に入り、ぐっと交通量が増える中
淡々と走り続けると、遂に名物が始まる。


バイパス横道。

かつてなんども走ったこの道。
新潟市内へ向かう幹線道路でなんどもこれに遭遇している。
主要道路は車、自転車は横を通りなさいと言うスタイル。
これが僕は苦手。

車の効率を考えるとベストなのだろうが
横を走らせられる自転車は今どの辺を走っているのかわかりにくかったり
なんどか登ってくだってを繰り返すハメに陥ったりと
いい思い出が無い。

事前に地図で見ていて、ここもそうなんだろうなあと思っていたら案の定。
まあそのまま走ってもいいのだが、それもなあということで色々考えた末、
道を変えることにした。


116号線を右折し、460〜403〜49〜7と走る計画。
よっしゃ完璧。
そう考えていたが土地勘の無いところで
下調べをせずに走り出すこと
これがあまりに認識が甘く、大失敗となる。



 もちろんちゃんと調べておけばいいルートだったのかも知れないが
あの日の僕にとっては最悪の選択をしたと言えよう。
狭い道をひやひやしながら走り続ける。
主要幹線道路にある様な青看板が見あたらないため
現在地点がいまいちわからない。
次に曲がる道もよくわからない。
残り距離もよくわからない。





そして時間。
本日中に戻る予定だったため終電が気になって余計に焦る。
最悪のサイクルだったなあと今にして思う。

18:36 8号線



 結局、ここにきてまさかの8号線に再会をし
これをひたすら走る事とした。
余計な遠回り。結局116号線をそのまま行くよりも余計な距離を走る事となった。
実に反省。

 なんとか戻った8号線。
左手に沈む太陽を眺めながらあとはこれをひたすらに行くだけだと安堵しかけるも
主要幹線道路であるからそれほど厳しくない道であろうと思った予想は裏切られ、
路肩ギリギリを進む所も多く、割と難儀することになる。
(暗くなってきて写真が撮れませんでした。すみません。)

そしてもう一つのハードルが風。
左側から吹く風が微妙に邪魔となり、ただでさえ疲れてきた足に負担となる。
ホント泣きそうなシチュエーション。
感動で泣いていたはずなのになあ、この辺り・・・。

19:30頃 黒崎IC

 そんな苦難にも負けずになんとか走り続けたのだが
残念ながらそんなすんなりとは通り抜けられなかった。
それは黒崎IC

 写真が無いのでGoogleの地図で。
黒崎IC

 クローバー上になったICで道が交差し
8号線はぐるっと右へ向かう。
車であれば難儀することはないのであろうが
歩行者・自転車はここを側道へと回ることになる。
これが鬼門。

 四方のどちらからきてもどちらへも抜けられる構造になっているのだが
これがさっぱりわからん。
地名が書いてあるので地元の方なら一発なんだろうけれど
どっちだーと迷う。
新潟駅方面こちらとか書いてくださいよ・・・。
土地勘無いとわからんわ・・・。

 このICで不幸なことに8号線と想定外の別れをし
今度は1号線〜51号線と走る事になる。
ホント振り回されてるなあ、全て自分が悪いんだけど。

 51号線、地図で見れば新潟駅まで目と鼻の先ではあるが
こういうものは実際に走るととにかく遠い。
なかなか辿り着けない、辺りは暗い、終電は近い。
焦るよねえ。

ちなみに完全に市街地の道なので
車は多いので気をつけましょう。

19:57 新潟駅




 永遠に着かないんじゃ無いか、
なんて考えていたら左折新潟駅の看板。
やったよ!
急いで曲がると見慣れた駅舎。
よかった、辿り着けた、間に合った。
感涙。
言葉にならない感動がこみ上げる。

苦しかった、恐かった道もこれで無事クリア。
お疲れ様でした。

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