北陸横断自転車旅行Part1 名古屋発岐阜経由奈良行き編
Chapter1-3.愛知県一宮市〜岐阜県大垣市編
2006/05/02 10:35〜14:23
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10:35 雨

あからさまに怪しくなってくる空模様。
『やだなあ。』
ふと胸元を見れば、雨をよけるのかYシャツに小さな虫がちらほら。
非常に嫌な予感。
そんな中、とある横断歩道で信号待ちをしていると
ほおに数滴。
『遂に落ちてきたか。』
そう思った瞬間にバケツをひっくり返したような雨。
『参ったねえ。』
とりあえずスピードあげて突っ切る。
経験則上、こういうのはホント一時的なはず!
・
・
・
ホントに数分でやんだ。
よかった。
なんだろ、全く。
雲の上でバケツ持ってた雨神様が、滑ってバケツひっくり返したんだろうか?
しばらく行った辺りで来た方向を眺める。
この雲が流れていったと思われる名古屋方面が今度は黒く。
雨だったのだろうか。

あの頃、みんなに突っ込まれたんだろうなあ。

11:19 岐阜
雨の脅威が去ったところで、再び北進。
ちょっと迷ったりしつつもやってきました木曽川。
木曽川の雄大な流れとそこにかかる新木曽川橋。

そして川を渡ればお待たせしました。遂に岐阜県入り。

毎回言うようだけど、一生足を踏み入れることが無いだろうなあなんて思っていた場所にやってくる。
不思議な気持ち。
11:25 ツインタワー
ツーリングマップルによれば、この辺りにツインタワーなる
かなり高い建物があるそうな。
確かに右手に見えるなあ、アレか?
ちなみに「ツイン」というから2棟建っているのだと思ってたけど、
どうもアーチが2つクロスしているから、らしいね。

ちょっとルートから離れちゃうからなあと思ったが
2度とこないかもしれないしというわけで接近。
が、
思ったより遠い、そして道が怖い。
歩道もなく、路肩狭いはあまり左によると土手を滑り落ちるこんな道。

車は50キロぐらいで飛ばしていく、生きた心地がしない。
なんとかたどり着いた、とんぼマークの自然公園(?)の様な場所で駐輪。

しかし、ここからがまた怖かった。。
22号へ戻るためにはさっきの車道を行くことになり、
同じ恐怖がまた。
そして目的地は道路の反対側にあるのだが、
引っ切りなしに通る車で抜けるタイミングが見つからない。
付近の人たちはよくこれで生活していけるなあ。
たぶん僕の見つけ方が悪いんだろうけど。
恐怖のタワー見学を終えた辺りでちょいとおなかもすいてくる。
気がつけばそろそろお昼の時間。
補給しましょうそうしましょうというわけで
近くにあったセブンイレブンでおにぎりとサンドイッチ購入。

ちなみにこれは単なるつなぎで、ちゃんとどこかで食べようなんて思っていたのに
結果これが昼飯に。まあいつものパターンですね。
11:59 一路滋賀

ここまで約3時間。
ひたすら北を目指した道も一段落。
今度は西進。一路滋賀。
見れば前方は薄暗い雲と山。
いやな雰囲気。
当初計画ではこのまままっすぐ行ってこれを越え、
日本海に至るはずだったんだけど
行けるのか、これ・・・。
僕じゃあとても無理だろうなあという感じ。
米原へ急げやと体にむち打つ。
後51キロ、5時間コース。
ちょっと心配な時間割。

西を目指した途端、急激に晴れ始める。
雨の心配が無くなったのは良かったけど、
今度は強い風。しかも向かい風。
嫌がらせですか。全く。
自転車で向かい風はホント体力消費して辛いんだから。
気分を紛らわす、きれいな花を一枚。

12:18 風景
目指す滋賀県はこのまままっすぐだけど、
岐阜駅はちょっと寄っておきたいなあと右折方向転換。
北に山が見える田畑混じりの住宅街
生家を思い出すようでなんだか落ち着くなあ、

12:26 岐阜駅

ごめん、思った以上に大きな街だった。
びっくり。
北口側に広がる街並みなどかなり立派ね。

駅舎だけ眺めて通過するつもりだったけど
折角なの近隣探訪。
■交番

自動ドアに腰の高さのカウンタ。
最初通り過ぎたとき、賃貸住宅を紹介する不動産店かと思ったよ。
正面からとると怒られそうなので、ちょっと角度変えて一枚。
気候的な理由でこうなのかなあ。
■自衛隊(岐阜広報センター)

へー、こういう施設があるんだねえ。
■大銀杏
岐阜城近くのとあるお寺、そこの門の横に
このお寺には天然記念物の大銀杏があるよとの碑があった。
ほー、どんなのだろうと思いつつふと後ろを見れば

『あっ!』
これがその大銀杏か。
いやー、これは大きいわ。
秋、紅葉の季節にお目にかかりたいなあ、これは。

12:46 岐阜城

小高い丘と言うよりは山の上に見える天守閣。
あれが 斉藤家、織田家などの居城として有名な城。
見晴らし良さそうだなあ。
一つ行ってみるかとも思ったが
はて、あの上まで自転車でって行けるのか?
せっかくだしとも思ったが、
この後のことを考えてUターン。
実は簡単に登れるのだったりして、
そんなこと無いよね?
13:16 大垣へ
岐阜中心街を巡ったところで再び22号線に戻る。
時刻は13時、僕のペースを残り距離で考えると段々余裕が無くなってきた雰囲気。
やばいかな・・・。
まずはなんとか1時間で大垣市入りを目指しましょう。

と、気合い入れてみるのだが、強い向かい風が行く手を阻む。
気持ちが出すスピードとスピードメーターが示す実スピードが5km/hは違う。
がっくり。
13:37 瑞穂市
車道と分離された脇道を進む。

こういう道って小刻みに登って下ってを繰り返すので
体力使うしめんどくさい。
車の怖さが無い分ましといえばましだけどさ。
そんな登って下ってを繰り返し、到着は瑞穂市。

瑞穂グラウンドってこんなところにあるんだっけ?
勘違いしてました。ごめんなさい。

へー、【墨俣】この辺りになるのか。
歴史ものでは定番、かの太閤秀吉が出世の足がかりになった一つ
墨俣の一夜城。
あれがこの辺りになるのかなあ。
13:56 大垣市

向かい風の中、なんとかいい感じで着けたんじゃ無いのでしょうか。
まあもっともここは中間目的地なんですが・・・。
まだまだ先は続く。
こうべ?

看板に現れる地名は【養老】、となると有名な【養老の滝】はこの辺にあるんだね。
まあ、時間が無くて素通りですが・・・。
14:00 なんだろ?
都庁?

武道館?

なんだありゃ?
大垣市に入ってまず目にした変わった建物。
帰宅後に調べてみれば、武道館みたいなのは大垣市の総合体育館かな。
そして2本の棟が立つ施設が、
【ソフトピアジャパン・センタービル】とかいう
岐阜県がマルチメディア推進のために建てたビルの模様。
1996年頃らしいから、もう結構前の話なのね。
建築家は黒川紀章。
どこかで聞いた名前だなあと思っていたら、
都知事選に出て色々話題振りまいていたあの人か。
こんなのを設計するのね。

14:05 びっくりした

頭上の標識を眺める。
あれ!?ずーっと21号線を走っていると思ってたのに
いつの間に違う道路に来てたんだ!?
(どうもあのセンタービルの辺りで21号から離脱していた模様。)
ここも危うく違う方向へ行きかける。
危なかった。ホント。
14:23 迷い道

先ほどのミスもあり、地図を小まめにチェックしながら進む。
しかしなあ、こういう細かい調整の時にはツーリングマップルは不便なんだよなあ。
基本国道は番号まで記載あるが
県道となると必ずしもという感じなので把握しにくい。
ならばもっと細かい地図があればいいというわけで
例えば迷いそうな場所などだけ
別の地図をコピーして持って行くという手もある。
入り組んだ住宅街、一方通行だらけの場所など用にね。
それも手ではあるんだけど、
なんか、地図をダメにしそうで、開いて閉じてを繰り返しているうちに・・・。
あとはカーナビみたいなのを持つ・・・だけどうん万円だからねえ
さすがに無理だわ。
結局アナログな勘に頼ることになるわけで。
西大垣駅。
地図上で非常にわかりやすく目的地となってくれていた場所。

とりあえずここと出会えたって事は間違っていなかったのねと安心。
14:36 再会

久々に21号線。
あななつかしや。
ここからの道は微妙な登りが続く。
峠山道のような急さはないものの
かなりかったるい。
しかも走り始めて6時間、距離が70キロという
僕にとって一番だるい中だるみ時間帯。
とはいえ嘆いていても始まらず淡々と進む。

戦場目指してつづく。
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