甲州街道自転車旅行 第2部 甲府への道
〜笹子峠紅葉祭り〜

Chapter2-5.山梨県甲州市〜山梨県甲府市編
2005/11/13 14:16〜18:32

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14:16 町



 ずーっと山道を抜けてきたが、久々に人家を見かける。
山間の村、ぐらいの感覚だろうか。


ちなみにこの辺り、江戸時代の頃は甲州街道の宿場町であり、
「駒飼宿」という名だったそうな。



 そんな町に走るワゴン車。のんびり端から端まで往復。
何だろと思ったら「村営バス代行車」。
誰かの自家用車がバスの代わりをしているって事?


 町を抜ければ久しぶりの国道20号線。。
再び雑踏と喧噪の世界へ。
さようなら楽しかったあの景色。
再び戦いです。

14:24 勝沼



 実はこの先はずーっと下り坂。
スピード飛ばしかっ飛ばす。
ただ、当然ながら車もかっ飛ばすのでかなり恐い。
トラックマジ恐いマジ恐い。
どうしてもという場合は歩道に逃げましょう。
ただ、歩道は山梨方面に向かう場合、途中から右側にあります。
注意してくださいな。


左手の紅葉を眺めていると、右手にはリンゴ。
美味しそうだなあ。

途中で見かけた大和町(?)のマーク。
なんとなく気になった。

しばらく走っていると像。何だろと思ったら近藤勇像。
官軍と新撰組(の生き残り)+幕府軍の残存兵力の戦いがこの辺りであったそうな。


14:39 勝沼大橋


 かっ飛ばしゾーンを終えた辺りで大きな橋に出る。
眼下を眺めれば何かの畑、あれはなんだろ?


 って勘のいい方なら・・・って地名で分かるか(笑)。
そう、勝沼と言えばブドウの産地、つまりこれらはブドウ畑。

この時はもうシーズンオフなので枯れているけれど
最盛期はすごい人出なんだろうね。
一面ブドウ畑状態。


 この勝沼大橋を渡ってからは辺りが急に開けてくる。
甲府盆地に入ったようだ。
立ち止まって360度眺めてみる。
盆地と言うだけあって右見ても左見ても振り返ってみても山。
何というか、すごいなあ。
思わず笑みがこぼれてくる。

見たこと無いものにふれると「すごい」という気持ちから
どうしてもそうなっちゃうんだよね。

 ただこの風景、特に北に山がある風景ってのは
どこか落ち着くというか懐かしいんだよねえ。
静岡がそんな感じだから。

14:52 笛吹市


 こんにちは新しい都市。
甲府までは後15kmほど。
うーん、あと1時間半ぐらいかなあ。

お、松本、新しい県だねえ。
いつか、ぜひ。

14:58 浅間神社


 大鳥居。
この様に書く場合、僕的には「せんげんじんじゃ」なんだけど
ここでは「あさまじんじゃ」なんだねえ。
ちょっと違和感。
どんな神社なのか気になったが先を急ぐので省略。
ちょっと残念。

14:59 123キロ


 東京から123キロ。
遠くまで来たなあと写真を撮っていると
向かいの果実園で休んでいるおばさん達に
不思議そうに見られていた。
こんな所で何してるの?って思われたのかしら?

15:00 セブンイレブン


 久々見たコンビニ。
例のファミリーマート以来か。
笹子トンネル側通ればもっとあったのかもしれないけどね。

 甲府駅までは後10キロ程度なのでこのまま行こうかとも思ったけれど
やっぱりやめて立ち寄り。
大月出てから何も補給してないしねえ。
トンカツサンドイッチと昆布おにぎり補給。
あー、肉のかたまりはうまいなあ。久々食べると。
補給すませて再び西進。

15:15 甲府への道


 甲府市に至る道は道路に沿うように横の道を歩行者・自転車が走るというのが
しばらく長く続く。
そう、あの新潟駅への道と同じ感じ。
あのときはかなり疲労もたまっていたので
のんびりペースにならざるを得なかったが(まあ暑かったもんねえ)
今回はまだまだ余力十分。
スイスイと走って行く。


 途中で見たホテルの看板。
新宿あたりで見たことある気がするなあ、このデザイン(笑)。

15:27 石和温泉



 山梨県内の有名な温泉地。
なんとなく湯沢を思い出す。

この辺りから街道沿いに段々飲食店や大型商店(ドンキとかの全国チェーン店)が増えてきて
人通りも増え、ちょっと走りにくくなり始める。
店が増えると出入りする車のために減速が必要となるのよねえ。
また歩道も狭くなってきたし。安全運転第一。


街路樹のイチョウが綺麗。

15:33 甲府市


 目的の街、甲府市入り。
ここの市章は武田菱みたいなマークなのね。


 入ってすぐ、左手にリンゴ畑(?)。
落ちているのをもらえないかなあ。
売り物にならないからだろうけど、もったいない。

15:41 お別れ


 20号線はこの先にもまだまだ続きますが、
今回はここまで曲がって甲府駅方面へ。
進めば韮崎市など、そして長野県が待ちかまえる。
どうするんだろうねえ。この先。
また気が向いたら行くのかなあ?
とりあえず一旦さようなら。


 分かれてちょっと。お店のメニュー看板。
何気なく一旦通り過ぎたが、Uターン。
「おやじ」?「おじや」じゃないの?

16:00 駅前


 小さな街の商店街といった感じの道を抜け
がんばって走って甲府駅を目指す。
静岡が幹線道路すぐに駅があるので、どうも遠く感じるんだよねえ。
この辺は名古屋や新潟も同じだったけど。
逆に僕の感覚の方が異端か。


 そうこうしているうちに如何にも駅前な大通り。
もうすぐかな。

16:05 甲府駅


 駅は階段登った上にあるので正確には駅ビル到着かな?
なんにせよ到着。南口。
時間も16時ちょっと過ぎとまずまずのところかなあ。
しかしながら、ほんのちょっとだけ一息入れてまたも出発。
最終目的地へ。間に合うかなあ。


 甲府駅側のお城、舞鶴城(公園)。
中を見てみたかったがまたの機会へ。
とにかく先を急ぐ。急ぐあまり一端逆方向に行きかけたが。

16:16 行き先

 そんなに急いでどこに行くかと言われれば、
北口へ回ってここを曲がって

この通りを行く。

 地図で見たときはちょっと走ればいいかなと思っていたけれど、
(まあそれはそれで間違ってはいないが、)予想外だったのが登り坂。
めちゃくちゃ「急」って訳じゃないけど
2キロほどに渡って延々と1本道の登り坂。


ちょっとというか、かなり疲れる。汗もかく。気は焦る。
足も必死でがんばってくれるがなかなかで。

 途中で山梨大学を発見したときは、そろそろかと期待して地図を見るがまだ半分。。
あー・・・。

16:31 武田神社



 前方に鳥居が見えてくる。
あと少しだ、動きの鈍り始めた体を必死に起こして漕ぐ。写真もぶれる。
そして、なんとか到着。
辺りは薄暗くなってきたが参拝は可能みたい。よかった。
これでダメだったら甲府まで来た意味が半減するとこだったよ。



 そういうわけで武田神社。
甲斐の英雄「武田信玄」を含む3代の居館「躑躅ヶ崎館」の跡地に立てられた神社。
信玄の頃は「人は城」という例の言葉により
防御設備のある館程度のもの。
武田家滅亡後、徳川家が摂取して天守閣を造ったり更に廃城になったりするんだけど、
まあそれはいいか。
兎にも角にもその館跡が現在では神社となっている。
一度来てみたかったんだよね、ここ。



 周りにお堀。石段を登ると鳥居、そして奥に拝殿。

周りにも色々建物があるようだけど薄暗くなってきたこともあり
今回は断念しておく。
まあ参拝できただけでも良しとしておこう。


 御朱印&お守り&おみくじなど購入。
おみくじは袋状になっていて占いの書かれた紙と
熊手など福をイメージする小物10種類の内どれか一つが入っている。
珍しいタイプだねえ。


 参拝終わって鳥居から駅方面を拝む。
眼下に広がる風景が何かとてもいい物に見えてくる。
戦国の頃もこの館から町並みをながめたのかなあ?

16:53 帰宅


 あれほど苦労した坂も数分であっという間に下って駅到着。
目的も果たしたし、暗くなってはつまらないと言うことで
今回はここまで。自転車畳んで帰宅することに。

鈍行で帰るつもりだったけれど
だるいし、早めに帰りたかったので(明日は仕事だし)特急で帰宅。
八王子までが1時間程度とは、早いねえ。特急。

最後に

 といわけで甲州街道再び甲府編。
峠の景観の良さが最高でしたね。
ただ写真撮りすぎ、600枚超はさすがにやりすぎた(笑)。

■ルート
予定通りの20号1本道状態。
辛いのは笹子峠を登り切るまでじゃ無いかなあ。
その先は非常にスムーズ。
なんというか今まで散々・・・だった20号線さんと同じ方ですか?
と言いたくなるような楽道状態。
あの部分だけならまた走ってもいいや(笑)。

 ただ、逆を言えば大月からの道は十分にお気をつけください。
あ、あと僕と同じように武田神社行くなら、あれも登りです。
頑張りましょう。

■荷物
 特に今回は無し

■次回
 さてこんな感じで甲府まで来ましたが、
この先長野まで行って甲州街道シリーズを完結する日が来るんでしょうかねえ。
わかりませんが(笑)。

■今日のご飯
朝  :シチューご飯 うどん
昼  :トンカツサンドイッチ、昆布おにぎり
道中 :水、スポーツ飲料、お茶

時間 6時間20分(総計)
距離 57キロ(総計)
平均の速度はなあ、写真ばっかり撮ってたからめちゃくちゃ遅いや。

Chapter3-1に続く

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