日光街道自転車旅行 第1部 VSいろは坂編

Chapter1-2.栃木県日光市松原町(東武日光駅)〜栃木県日光市細尾町(いろは坂入り口)
2006/12/02 10:52〜12:28


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12/02 05:30 起床

 日光は栃木県。
電車始発乗り継ぎのため早朝起床。
眠い目こすってがんばって出動。
外が寒い。すっかり冬モードだなあ。

10:52 東武日光駅





 おはようございます。色々ありましたが駅到着。
やれやれと駅の隅で自転車の組み立てを始めると
チェーンが絡まった状態になっている。
普段なら一瞬の組み立てが、結局ドライバ持ち出して苦戦して20分ぐらいロス。
痛いわあ。

11:12 出発

 それでは気を取り直して出発。


ここが海抜543メートル。
いろは坂の上が1100メートルだったかな
となると600メートルくらい登るのか。
始める前から憂鬱。

11:15 霧降大橋

 駅を出て交差点。さてどの方向かなあと地図とにらめっこ。
ああ右曲がって橋を渡り、進めばいいのねというわけで
まっすぐ進んでいく。
すぐに到着するその橋がこれ、「霧降大橋」。


そして左手に見える山々。
『はぁ、すごいわ・・・』


なんというか僕が今まで見てきたモノとは違う雰囲気の山々。
しばし見とれていた。

11:16 坂道



 橋を渡って川沿いに登っていく。
この道、最初はそこそこの登りなのに途中でなんだか急になり始める。
足にかなりのダメージ。
『こんなのがいきなりあるだなんて、この先どうなっちゃうんだよ。』
そんな気分。

 そんな坂を上り終えたところで、さて、看板。


・・・間違えた!?
右折すると120号線に合流ですか。
またいらない道通りましたね・・・。
(ちなみに駅を出た後の交差点は左折が正解でした。とほほ。)
まあいい加減に地図を見た僕がいけないんですけど。



さらにショックなことに、正しい道へ戻るには下ることになる。
つまりここまで完全に無駄足。
もうね、何も言いたくない。

11:26 神橋(しんきょう)



 さて、失意の下り道から正規ルートに合流。
開けた風景にひときわ赤く輝く橋。
『神橋か。』
橋の上から眺めた風景、綺麗なんだろうなあ。
そう思わせる佇まい。
是非にとも思うけれど、今回も先を急ぐ旅。
眺めるだけで通過。

 余談ながらこの橋、日本三大奇橋の一つとか。
三大奇橋!?どっかで聞いた響きだなあと思ったら
ああ、山梨の猿橋か。
そうとわかったら渡っておけばと後悔。
あと一つは山口県にあるらしい。いつの日かたどり着けるのかなあ。

 ちなみにそんな神橋のサイトがこちら
http://www.shinkyo.net/(注意:音が出ます)。
詳しくはそちらでどうぞ。
11/30まで特別公開してたのか・・・。

 ちなみにこの橋のある場所は120号線の始まりの場所。
再スタートです。


11:31 120号線



 さて今度こそホントの120号線。
緩やかに続く登り道を必死に走る。
さっき間違えた時のダメージが結構足に響く。
『この先長いのに。大丈夫かなあ。』結構不安。



 そういった事情もありいきなり休憩。
セブンイレブンでお買い物。
キャラメルなど、走りながら食べるモノが無いかなあと探すけれど
見つからず。
コンビニってキャラメル売ってないんだっけ?
代わりにチョコレートクリーム入りミルキー購入。
こちらは後々、坂を上りながらの栄養補給に役立ちました。
もっとも冬の寒さで堅くなり、噛んだら歯が欠けたりしたけれど・・・。

11:47 沼田



 案内看板に見える懐かしい地名。
ひたすらに暑く辛かったあの7月、新潟を目指し挫折したあの日。
沼田に着いたときはホントに疲労困憊だったなあ・・・。

 この道をひたすらに走ればその沼田にたどり着く。
さすがに行きません、えらい山越えしそうだからねえ(笑)。

11:52 日光高校



 右手に高校。
目立つ場所なので地図で場所を確認。
やっとここまでか、先は長いわ。
ひたすらに漕ぐ。

 最初の間違った道でのダメージか日頃の不摂生か
とかく腰が痛い。
『辛いなあ』そんな泣き言を言っても仕方ないけれど
ついつい言いたくなる。
ホント、先長いのに大丈夫なんだろうか、今日。


 ああ、いかにも綺麗だったんだろうなあという風景。
ほとんど枯れている中、わずかばかりに残る紅葉。


この横断歩道を左に曲がると久々にちょっとだけ下り坂。
ああ嬉しい。

12:03 道



 東北自動車道との分岐点がある辺りから様子が変わってくる。
これまでは歩道もあるような道だったけれど
隣をトラックなど走っていく、甲州街道で嫌と言うほど味わったあの風景へと。
信号も無い道なので『バイパスに入った?間違えた?』と思ったけれど
どうやら道としては正しい模様。
ヘルメットも装備して安全第一で進んでいく。


 この辺りの風景。
ここも時期が時期なら紅葉で綺麗そうだよなあ。



 珍しい茶色のファミマ。
ただし店舗の方は見慣れた緑色。
なんで看板だけこの色だろう?目立つから?
ちなみに2006/12時点ではこの先に補給地点が無い。
買い忘れある方はお忘れ無く。

12:13 分岐点



 122号線との分岐点。
眼前には最初の橋から眺めたあの山。
『でかいなあ。』
圧倒されるスケール。
『アレに挑むの!?』
折れそうになる心。

 眼前にバン!と現れた時の衝撃は何とも言えないモノがあるよ。
まじめにちょっと引き返そうかと思ったし。
(実際はこれの上まで登るのではないけれど、まあ近いモノがあるわけで)



 この辺りで744メートル。
駅から考えると200メートルは登ったらしい。
意外とがんばってる。



 横に川が流れる道を進む。
相変わらずぜえぜえ、はあはあ状態。
ちなみにこのあたりの道、
街灯も少なく、夜になったら真っ暗だろうなあと思わせる雰囲気。

実のところ今回、山道を夜通るのは自殺行為なので、日が暮れるまでに下山は絶対条件。
その後で日光の駅までは夜道になっても平気かななんて思っていた。
しかしこれを夜間に土地勘のない僕が通るのは自殺行為と思える。
冬のこの季節、17時には暗くなる。いや山間であるからもっと早いだろう。
となれば、16時を目処にここを通過するようにしないと厳しそうだなあと計算。
計画を一部変更する。


12:28 馬返



 キグナス石油のガソリンスタンド。
そろそろ入りは座かが始まる場所を示す建物。
地図で再度確認、やっと来たよ。



 そして遂に到着。
峠の入り口、「馬返」。
  1. これ以上はきつくて馬が通れなくて返したから
  2. 昔は女人牛馬立ち入り禁止だったので馬を返したから
諸説あるらしいが、どちらにせよ名前の通り馬が帰った場所が由来の地名。

 ちなみにお馬さん、
ここまでの道も僕にとってはかなりきつかったのですが
それよりもきついんですか?この先。
どんな所をこれから先進むんだ?
いやが上にも高まる不安。



 標高860メートル。駅からは300メートルほど登ってきた。
じゃあ後半分300メートルかと思ってました。



いよいよ戦いの始まりです。
不安とどことなく高まる高揚感につつまれつつ
つづく。


Chapter1-3に続く

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