山陽横断自転車旅行Part3 目指せ本州一周 山陽三県横断編
Chapter4-2.兵庫県姫路市 JR姫路駅〜兵庫県赤穂市編
2017/10/07 09:15〜14:04

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10/07 09:15 JR姫路駅

何か悪い事したっけかなあ。
駅から外を眺める。
雨が降っている。
完璧な計画!のつもりだった。
金曜からの雨、西の方は日が変わった辺りで上がる予報
これならば朝一で東京を出れば雨がやんだ後の乾きだした頃に着くはず
なんて思っていた。
出だしは順調であった。
朝、自宅を出るときは雨に濡れたが
それもすぐに乾き、影響は無し。
新幹線の座席も三連休で人は多かったが無事確保。
『よしよし』
風向きが変わったなあと思ったのは京都の辺り
ふと窓の外を眺めてみると水滴がぽつりぽつり
『どういうこと?』
慌てて気象庁の雨雲レーダーを見てみれば
京都近郊そしてこれから向かう兵庫あたりで雨が降っている。
『まじか・・・』
新大阪でひかりに乗り換え。
列車を待つ間に少し雨が弱くなってきた。
これはなんとかなるかなあ
希望を抱いて姫路駅に降り立つが
辺りはごらんの通りの雨模様。
世界遺産姫路城も雨で曇った先にうっすら見える状況。
何か悪い事したっけかなあ、僕。
しかも移送中にチェーンが外れ
これを直すのにも四苦八苦することになる。
なんだろうねえ・・・。
09:34 姫路駅南口

とりあえず雨が弱まるのを雨雲レーダー眺めながら待つ。
これが地元近郊であれば「まあこんなこともあるわな」と自転車仕舞って撤収するところだろうが
遠路はるばる、しかも本州一周達成を目的にやって来ている身、
そう易々と引き下がる訳にはいかない。
一日雨にはならないはずだ、そう信じてひたすら待つ。
少し弱まったかなあ、いや、また降りだした。
雨雲レーダー、1時間後には消える・・・いや、だめか。
そんなことの繰り返し。
コンビニでカッパを買おうかとも思ったが
後で荷物になるのが確実なので踏ん切れずただただ待つ。
参ったなあ・・・。
本日の走行可能時間がどんどん減ってくる。
10:45 出発

1時間半ほど待った11時前。
少々小降りではあるが、なんとか許容できる位になったので出発。

2号線が予定ルートであったが、これは交通量も多いようなので
少々南下して250号線を目指す。

姫路駅を背に出発、途中で右折して62号線と合流。
広い道も途中からぎゅっと狭くなるが交通量はかなり多い、
雨で滑らぬよう進んでいく。

しばらく進むと右手にイオンモール
そしてようやく250号線。
ここを右折してまずは、たつのを目指します。
住吉大社の太鼓橋を思い起こさせる様な橋が架かっている。
丁度この辺りは秋祭りの様で、大層賑わうんだろうなあという感じ。

11:14 汐見橋

大きめの橋を渡る。
雨も小康状態に入り、ようやくやむのかと一安心。
この辺で見つけたコンビニに立ち寄りお昼ご飯。
おにぎりとパンで栄養補給。
先は長いが日は短い。

250号線は平坦な一本道という感じで特に悩み無く進む。
交通量はまあそこそこだけれども
広い歩道もあってさほど怖さは感じないかな。
こんな道ばかりだと旅も楽なんだけど
むしろこの様なのは希少価値だからなあ(笑)。
11:43 揖保川

さて、このまま250号線を進んでも目的方面に行けるのだが
海沿いにやや遠回りすることになる。
よってどこかで一度2号線へ戻ることになる。
地図を眺めてこの揖保川沿いに戻るのが良さそうだなあと
250号線を離脱。
また会いましょう。
そういえば、揖保川ってことで例のそうめん、揖保乃糸がこの辺なのね。

さて2号線はどちら?
看板を頼りに進むのだが幹線道路以外だと極端に案内板が減るので
地図と照らし合わせるのが難しいんだよねえ
書いてある案内も地元民なら分かるんだろうけど、旅人わからない地名だったりで。

そんなこんなで、ややコンディションのよくない道をまっすぐ走り、

山陽本線を跨げば見えてくる東芝の工場。

『ここ?』
標識がなく不安だったが、少し進むと大阪から102kmの看板。

2号線復帰です。
12:11 たつの市

たつの市突入。
晴れるまでは至ってないものの、雨はほぼほぼやんだ。
前半の遅れを取り戻さねば、漕ぐ足に力を込めていったのだが。

バイパスの横を走る。
車はバイパス側に回るので、進みやすいなあ
なんて考えていたら突然やって来た。

土砂降り。

唐突にやってきた雨に逃げる間も場所もなく
もう仕方ないとそのまま走り続ける。
ここまで小雨・霧雨程度の雨でなんとかなってきたが
もうどうしようもないレベルの雨に見舞われる。
上着はもちろん、ズボンそしてパンツまでも
もう全身が雨でぐっしょり。
晴れてくるかなあなんて甘い考えを断ち切る雨に
ただただ走るだけの時間が過ぎた。
ちなみに道は歩道があるのでそこを使っていけば
そんなに苦しくない道です。
アップダウンもほぼないし。
なんてのんきなことは今だから言える話で
あの時はただただ雨がやむことを祈って走っていただけだったなあ。
12:40 相生駅

この先の2号線はまた山の中へと入り、
150mぐらいの峠越えをするらしい。
事前のルート選定時にそれを見てうわっ、という気分になり
考えた迂回路がこの相生駅からまた南下し、再び250号を走るルートである。
こちらも100m程度の峠越えがあるが
2号線よりは楽そうだ。
と、いうことで相生駅から線路を横切って250号を目指すこととしていた。

ようやく辿り着いた相生駅。
その途端にという感じで雨は唐突にやむ。
ずぶ濡れの身体が寒い。
カメラは幸いにも雨で壊れる事はなかったが
水が内部に回ったかしばらくぼやけた画像となります。
すみません。

本州一周フィナーレとなる旅。
楽しくなるはずだったのになあ・・・。
気持ちも沈んでいく中、ようやくやや薄日が差してくる。
雲の向こうにうっすらと程度であるが
それでも雨に濡れた身体がじんわり暖まる。
太陽ってすごいんだなあ、と改めて実感。
この辺でイオンタウンがあり、少々補給も考えたが
びしょ濡れ泥だらけな自分、ちと入店がためらわれ、
そのままいよいよ今回初の峠越えを行う。

赤穂まで10kmか。
がんばろう。

その途中にあった、遠目からもすごく目立つ場所。
中華料理屋かと思ったら観光センター。
なぜこのたたずまい・・・。
12:55 高取峠

高校の看板横から峠開始。
初っぱなから歩道無し路肩確定
こりゃ厳しそうだ。
折れそうな心を補強して進み始める。

峠は100m程度
登りはそれほどきつくないのであるが
困ったのは交通量と道路に落ちているいがぐりなど。
赤穂方面に抜ける基幹道路ということか
交通量は多く、トラックもかなり走ってくる。
しかし頼みの綱、路肩は狭く除けるのもドキドキ。
そしてその路肩にはこの時期、山栗なのだろうか
イガがかなり落ちている。
またこの日は雨上がりと言うことで滑って転んだら
はいサヨウナラ。
慎重この上なく走る事になる。
登りよりそっちが辛かったイメージ。

コーナーごとの看板、確か6番を過ぎてしばらく行くと

ようやく峠を登り切り、赤穂市に入る
やれやれ・・・。

と思っていたらむしろここからが本番
下り道、車は飛ばすトラックも飛ばす
路肩は狭いしいがぐりはあるし
最後の方は蓋のない溝が待ち受ける。
なにこの罰ゲーム。
https://www.google.co.jp/maps/@34.7730013,134.4295872,3a,75y,263h,84.66t/data=!3m9!1e1!3m7!1s9SvT4MfzSOhAV034TA_HxQ!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i38?dcr=0
泣きながら山を下る。
13:16 坂越大橋

ということで下るまで息も絶え絶えで走り
久々の写真は坂越大橋。
どうやら開通したばかりの橋のようで随分と綺麗な橋。
ここを渡って川沿いに赤穂の町を目指すのかな
なんて思っていたら左側は走れそうも無い道。

それならそうと書いてよと右側の広めの歩道を渡ろうとするが
こちらも途中まで。
『え』

結局更に右へ寄って住宅街の中を突っ切り、再び250号と合流することになる。
道に迷うのでは?と不安になったが
一本道だったのでなんとかなった。
でも夜間走行だったら恐かったろうなあ・・・。

13:33 播州赤穂駅

忠臣蔵で有名な赤穂。
駅前に銅像も建つ。
あの事件が起きたとき、早駕籠は江戸から4日半で駆け抜けたという話。
こちとらのんびり自転車ではあるが、トータル1週間ぐらいかけて到着。
しかも道路事情は江戸時代の方がはるかに悪かっただろうに
いやはや、恐れ入りました。
忠臣蔵好きなので見て回りたい所ではあったが
先を急ぐので泣く泣く通過。

駅出てすぐ、交差点でちと迷う
正解は右折して線路下を通る。
一瞬、まっすぐ行きそうになったよ。
この頃からだいぶ太陽も出てきて服も乾き始める。
やっとの一安心。

途中で見つけたスーパーで補給しつつ、
一本道を淡々と進む。

そしてまたも登場は迷い道。
ここはまっすぐ行くのが250号なのだけど、どっちかわからず
一度右折して96号に入りかける。
まあ96号もそのうち2号線にぶつかるので岡山方面には行けるんだけどね。
160mぐらいの峠越えすれば・・・。

水田眺めながら進む。
道が狭いので注意。
歩道に避けようにも

右に左と入れ替わるのでこれまた注意。
横断歩道があればそこで歩道が入れ替わる。
長年走ってきて知った知恵です(笑)。
14:04 試練


登りが始まる。
えっちらおっちら40mほどの小高い丘を登ります。
あー、しんどい。

登り切ってやれやれと下ってくると、目の前がなんだか不穏な空気。
先を行く車がやや高い所を通っている。
まあたいしたこと無いだろうなんて思っていたら
先ほどの倍ぐらいの高さを登ることになる。
一度下った分を返して!
と叫びたくもなるぐらいの急降下からの急上昇。
こういう地形ってより疲れるのよねえ・・・。

そして、狭い路肩を車避けつつ進むと
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