VS4号線 東北自転車旅行Part4 2013/07/20 岩手縦断編

Chapter4-4.岩手県盛岡市〜岩手県二戸市
2013/07/20 15:02〜19:28



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15:02 始め

 というわけで後半戦を始めます。
4号線をそのまま北上し、東北新幹線とクロスする跨線橋
ここを渡った辺りからぐっと店も減ってきて
いよいよかなあという気分にさせてくれる。


 ちなみにその橋の手前にあったのがこの店。
えーと、冷麺って元々冷たくなかったっけ・・・。


 さて、その跨線橋からすぐ、
最初にやってくるのは岩手牧場横の道。
木々に囲まれた道を淡々と行く。
まあ多少の登りがあるけれどぐらい。
まだまだ余裕だよね。


 何キロかに渡って続く牧場。
時折現れる入り口みたいなところから中をのぞけるが
牛や馬などの姿は無し。
夏の昼下がり、厩舎の中にいるのかなあ。
つまんないの。

しばらく走ると大きめの道路に出て、青森方面は右折することになる・・・。
ってここの写真取り忘れた!
大きめの道路に方向案内の看板もあるので、
まあ間違えないと思いますが、くれぐれもご注意を。


15:30、とりあえず岩手町までは行こうと思い走る続ける。
って岩手町まで行ってもトータル120kmだからねえ。
結構な距離なんだが(笑)。

15:45 盛岡大学


 牧場から離脱後、東北道の入り口を越えると再び山道へと入る。
先のちょっと山道チックに比べると、両側が木々に覆われ、
多少は本格化してきた感があるかな。
片側2車線、車は飛ばす。
安全のため歩道を通って先を急ぐ。

 途中にコンビニ、ヤマザキデイリーストア。
ちと水が不足気味だったのでここで購入。
スポーツドリンクと水の組み合わせ。
汗を掻くのでスポーツドリンク欲しくなるところだが
どうもあれ1本は濃すぎる。
薄めて半分にするといい感じ。
というわけでいつも水をセットにしている。
交互に飲む感じ。


 さて、そんな道を走っていたら
大学が現れる。盛岡大学。
ここの大学も、ずいぶん山の中にあるんだねえ。
東京の多摩辺りにある中央大学とか帝京大学みたいなもんだろうか。
この大学。

 駅や市街地からも離れているので通学が大変
またちょっと時間が空いたときなど遊びに行ってくるってわけにも行かなそうだなあ。

学生は勉強が本分!ま、その通りですが(笑)。

15:49 盛岡市


 道なりを行くと標識。
新しい町かなあとみれば盛岡市の文字。
おや?
どうやらさっきの盛岡大学辺りが岩手郡滝沢ってところで
盛岡市を出ていたらしい。
さっき拝めなかった市のサインをここで拝めるとは
ありがたや(笑)。



 さてこの辺り、盛岡の渋民は石川啄木の育った土地。
この先には啄木記念館なるものもある。

4号線からちょっと行ったところ。
もしお時間あればぜひどうぞ。

 山間の風景がかなり良い感じ。
もし急ぎで無ければのんびりしたかったなあと思わせる風景。

16:14 555.5km

 先の啄木記念館への道、あそこをまっすぐ進むと渋民バイパスへと入る。
バイパスと行っても車専用というわけでもなく
自転車も通行可能。
バイパス=自動車専用って思い込みは静岡県内を走ると非常に良くすり込まれる印象(笑)。

 ただここも、先の盛岡大学近辺同様の山道コースなので
少々注意を。


そしてここで遂に東京から555.5km。
なんだけど、どうしてこれだけ青森方面向いていたんだろ?


 バイパスを降りたところで記念館から来た道と合流。
合流地点にはイオンがあるので、物資不足の場合はぜひ補給を。



って補給のことばかり書いてるなあ(笑)。
いやね、山の中で物資切れになるのってホントにきついから。
昔、大月までの道で色々苦労して
以来、トラウマ的なものになっているので(笑)。

16:22 玉山区


 合流後しばらくは至って平穏な道が続く。
時折、車と接するような狭い道にもなるが
そこら辺は気をつけて、平坦な道でもあるし
さほどの苦労は無いかと思われる。
始める前はずーっと山道な風景を想像していただけに
この辺りの様子は割と拍子抜けだった。
オジサンがいわゆるママチャリでのんきに走ってるし(笑)。


16:41 岩手町


 盛岡市を再び抜け岩手町。
県の名前がついている町なんだ。
ちょっと珍しいような。

 ここで先に思ったとりあえずの岩手町を達成。
思ったよりは快調にこれたなあ、ここまで。
平地エリアが多かったからだろうか?

 時刻はそろそろ17:00。
さすがに夏場とあってまだ明るい。
これが冬だったらもう暗くて走れない時間だったろうなあ。
もっとも、そんな冬の季節
そもそも雪で通れないであろうけれど・・・。

16:58 いわて沼宮内


 引きで撮りすぎてちょっとわかりにくくごめんなさい。
ここで右へ曲がれば沼宮内。
東北新幹線の駅でもあり、
ここで中断するとしてもまあ適当かなあと思える場所。
距離も120kmぐらい走ってきているし、
時間的にも、と。

 ただとにかく、今日は調子がいい。
まだしばらくは行けそうな感じがある。
ダメであればいわて銀河鉄道で帰ろうと
もう少し足を伸ばしてみることとする。


 そしてしばらく続く登り道へ。
眼下に見える駅前通り。
石神の丘への登りの苦しさに、やっぱやめれば良かったかなあと
ちょっと後悔してみたり(笑)。



 登り切り、再び現れる平地エリア。
ただ、かなり寂しげになりつつあるか。

 登りに入るとガクッとスピードが落ちる僕にとって
こんな平地エリアで出来るだけ稼いでおきたいところ。
現にこれまではそんな感じで来たが、
そろそろ疲れも来た&風が強めになった(様に感じる)こともあり
スピードが出にくくなってくる。

 とりあえず5km走ったら休憩と地図を確認してもいい
だからがんばろうぜ!と決めるたのだが
その5kmが遠い。
だいぶ来たかなあと思ってメーター見ても数百メートル。
段々気力の勝負、いわゆる苦行モードに入ってきました。
まじしんどい。


17:24 御堂駅


 道路左に見える駅舎。
いわて銀河鉄道の御堂駅。
電車で引き返すならば、ここがラストチャンス。
次に現れる駅は「奥中山高原駅」
だがここはほぼ峠を登り切った所にある駅。
つまり、ここを過ぎれば後は登るしか無いという事になる。

バス?いつ通るんだろ?
タクシー?流しのタクシーがいるのは都心部だけだ。
普通はタクシーは拾うモノじゃ無く、呼ぶモノだ!

閑話休題。

 正直迷った。
かなり疲れも来ている、
この先の道のりと残り距離、山の中を行くと言うことで時間も気になる。
(暗い山道はホント危険なので)

 ただ折角ここまで来たんだからという思いもある。
いや、その思いが強い。
是非達成したい、達成するんだ、二戸までの道をという思いが。
頑張ろうときめ、走り出す。

17:30 登り


 御堂駅を過ぎるといよいよ最後の登りが始まる。
かなりの疲れが来ていたためもあるか、
ひたすらに辛かった。

 途中なんどとなく足を止め、呼吸を整え進む。
とりあえずはそのガードレールの切れ目までなどと
少しずつ目標を定めて。
地図上の自分の位置が少しずつ上に向かっているを確認しながら。
5月の箱根登ったときを思い出す光景。

※ 正直、気力体力が充実していて
ロード乗りの人ならばそれほど苦労もしないのかなあと思います。
ただ、とにかくこの時の僕にはきつかったです・・・。
あと、トラックが結構通るのでそれは注意。
休憩するときは広めの場所で車と接触しないように。

 事前に地図を確認し、ポイントとしていたのが3箇所ある。
それは4号線とクロスする3つの陸橋。

★1 左を走っていた、いわて銀河鉄道の線路がクロスし右へいく。
(写真は通り過ぎた後)。

これを越えてちょっと行くと

★2 また左に戻ってくる
さらに進めば

★3 多分、県道の203号線だと思うが、これが覆う。

 この3回のクロスを終えればほぼ頂上ということになる。
一つ一つを数え登り、3つ目のポイントを超えたところで一旦平坦になる。
そして右手に待望の補給ポイントが!
とにかくそれまでは必死でがんばるのみ。

17:53 ドライブイン


 3回目のクロスを終え、一戸に入るとすぐ右に
営業しているのかしていないのか、よくわからなかったドライブイン登場。
念願の補給ポイント。
お店はよくわからないが、自動販売機は営業中だったので必死の思いで向かう。


 これ、売ってるのかなあ・・・
ダメ元で小銭を入れるが返ってくる
売ってれば地獄に仏だったのだが
そうは問屋が卸さないってところか(笑)。

 諦めてオロナミンCを2本一気のみ。
これでようやく人心地つき
振り返れば道路左にミニストップ。



あそこで買えたじゃん!
もういいけど・・・


18:07 頂点


 しばしの休憩の後、前方を見つめる。
雲が厚く、そしてやや黒がかっている。
いかにも雨が似合いそうな雲だ。
『また今回も最後で雨なの!?』
と落胆しかける。
(今にして思うと、これがいわゆる「おろし」なんだろうか?)
とにかく行くしかない。
覚悟を決めて登り始める。


 気力体力振り絞り、えいっと登り切るもそこに標識は無し。
落胆しかけるが、数メートル先に発見。
最高地点の看板。


『やったー。』
言葉にならない歓喜ってのはこういうことなんだろうという位の喜び具合
だってもう登らなくていいのだから(笑)。


 この頂上から少し下がった所に最高点の標識があるってのは
大垂水峠も同じだね。
あっちは標高約400m。
ここよりちょっと低いぐらいか。

18:10 下り道


 頂上到達の感激を長らく味わいたいところであるが、
時間は18時過ぎ。そろそろ暗くなる。
そして(いくら下り道ばかりとはいえ)二戸駅まで後20kmもある。
のんびりしていられない。
一気に下りに入る。

 道は山道下り道。
横道や信号も無いので、かなりのスピードで下山も可能。
ほとんどペダルも漕がずに進むことも可能というような状況。
たまに登りもあるが、まあ下りの勢いをそのまま使えば
たいしたこと無いという感じ。
そういう意味では楽勝コース。

 ただ、この楽勝差は車にも同じことがいえる。
つまり、よく飛ばすんです。車が。
青森方面への通り道となっているのか交通量は多め。
トラックなんかも走ってくる。
そいつらがガンガン走ってくるのだが怖いのなんのって。
命あっての物種、無事帰るのがお仕事です。
飛ばしたい気持ちを抑えつつ、ブレーキに常に手をかけ
慎重に迅速に挑む。


 ちなみに写真でもわかるように気温は19度。
速乾Tシャツに薄手半袖の上着を着ていたが
長袖の薄い上着を投入しようかと思ったほど。
夏に味わう気温じゃないわなあ。


(ピンぼけしてますが・・・)途中に何カ所かトンネルがあります。
そこそこの長さのものもあるので、ライトをお忘れ無く。


一度民家が建ち並ぶエリアに出るが再び山道へ。
道が狭く要注意。


キレイな川沿いを走るところもあるのだが、真横を車ビュンビュン飛ばすので
眺める余裕無し(笑)。


そのビュンビュンと下っている途中に現れた600kmポスト。
100km単位ポストを1日で2回も見ることになるとは
今回は異例ずくめだなあ。
その下の13kmの数字。
あとこれだけ走るのか・・・。

19:00 一戸町並み



 時刻は19:00、さすがに暗くなってきた。
かなり下ってきた。
しかし、補給ポイントらしきものは無し。
途中の一戸の市役所、あそこなら自動販売機ぐらいあるかなあ。
そう考えると青森から来た方が辛い戦いになりそうだね、この道。

 明日もこっちで走るつもりだったが、
予定の二戸まで来られたこと、
そして疲れたこと(笑)から、帰京しようと電車を確認。

 二戸駅発で東京に帰るとなると、
20:16の新幹線に乗る必要がある。
今、19:00、ここから後10kmぐらいだろうか。
『もしかして、やばい?』
必死に漕いで進む。

19:18 二戸

 なおも山道を走り抜けていく。
下りで稼ぎたいがただでさえ暗いのに
車は元気とあっては無茶すれば命がいくつあっても足りない。
慎重かつ急いで進む。


 ふと前方を見れば、分かれ道。
左が二戸市街、右が4号線To青森。
駅に行くとなると市街地、なのか?
薄暗い中で地図を確認するが、どうやら4号線をそのまま行った方が良いらしい。
後ろから来る車に気をつけながら道路を横断、なおも急ぐ。


そして二戸に入り、

駅への看板が見えた。もう少しだ!


 さよなら4号線。また今度。
しかし最後ら辺の写真、見事にピンぼけ揃いだなあ・・・。

19:28 二戸駅


 4号線から右折、そして左折と行くと、前方に大きめの建物が見えてくる。
少々寂しげな駅前に異質なほど巨大な建物、これが二戸駅。
またずいぶんと大きいなあ。雪の対策?

 これだけでかいと構内もと思ったが、割とシンプル。
時間も遅いためかNEWDAYSぐらいしかやってませんでした・・・。

 走行距離はちょうど160km。
何はともあれようやく到着。
まさか1日でここまで来られるとは
感無量、お疲れ様でした。


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