北陸横断自転車旅行Part2 北陸横断苦難の道編
Chapter2-2.石川県河北郡〜富山県富山市編
2013/10/14 13:52〜16:41
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13:52 倶利伽羅トンネル
道路も色々あって、ああもう一度走りたいと思うような所もあれば
今回限りとしたいと思うところもある。
例えば、昨日の海沿いルートなどは走りたくない部類になる。
そしてこのトンネル。
ここもそんな2度と通りたくない場所の一つとなった。
倶利伽羅トンネル。全長960メートル程のこの場所は
石川から富山に抜けるメインルート、交通量も多い。
トラックも多数。
そこに歩道が無いと知ったときの絶望感。
正直目の前が真っ暗になるとはこのことか、と思わされた。
右側に目をやれば、山に続く道があり
もしかしたらここを通ればトンネルを迂回できるかも知れない。
しかし、そこがどんな道でどれだけ登るのか、どれだけ時間を使うのか
入念に調べるほどの時間は無い。
今更戻れぬ道、行くしかないのだ・・・。
交通のすきまを見計らって飛び込む。
僕の人生の中で最も長い約1km。
とにかく生きた心地がしなかった。
早く終われ、それだけを祈って走った。
普段だったら何気なく駆け抜ける距離、
前方に見える灯りまでがなんて遠いことか。
無事通り抜けた時の喜びと感謝。
計り知れない。
13:56 富山県
トンネルを抜けるとそこは富山県だった。
やっとかぁ、とにかくそれだけだったこの時は。
一息入れる。しかし写真の時間からすると実質トンネル内にいたのは
ここも2〜3分か。もっと長く感じたよ・・・。
それでは後はのんびりと、と思いたいが
地図を見ればまだトンネルが2つほど続く。
げんなり。
ルート的に見れば16号線に回って迂回も出来るようだが
どんな道かじっくり調べる余裕もないし、さてどうしよう。
とりあえずと8号線側の偵察に言ってみると、トンネルには歩道がある。
ならば、先の倶利伽羅ほどは恐くないだろうと8号線を続ける。
しかしながら残念ながら、このトンネルがまた曲者。
中間辺りからやたらに暗く感じる。
自転車用のサングラスを外して裸眼で走っても暗く感じる。
サングラスだったら真っ暗でわからない。
歩道があるので助かったが、これ、なかったらアウトだよなあというレベル。
路面に目をこらしつつ進むことに。
そういや歩道の途中に外れたタイヤが置いてあり
左に寄りすぎた車が接触→タイヤが飛ぶなんてことあったら
一巻の終わりだよなあ・・・。
そんな暗いトンネルが源平トンネル、小矢部トンネルと続く。
いやー、まいった。今回はホントにトンネルに泣かされた。
しばらく恐怖症になりそう。
やっとでトンネルを抜け、下り道をゆっくりと進んでいくと
前方に開けた街並みが見えてきた。
その時の安堵感。
ようやくこの山道が終わると知ったとき
本気で泣きそうになった。
小矢部市の道の駅。
角が燃えてるんですが、それでもメルヘンでいいのですか?
14:27 富山県内
いざ富山市へ。残りは41km。
今日中に東京に帰らねば、明日は朝から仕事というわけで
残された時間は後4時間ぐらい。
道かなあと言う思いもあったが、富山県内、かなり走りやすい。
基本的にずーっと平地。
車の通りはあるけれど、まあ一般的な車道ぐらいのレベル。
石川の様なバイパス道も無い感じ。
ありがたやありがたや。
まあ車社会で考えると
石川が正しいんだろうけどねえ。
自転車乗りにはきついんですよ。
あの道。
氷見といえばブリだなあ。
14:31 高岡市
高岡市到着。
石川県内を走っているときは、ここまでが今回かなあなんて思っていたけれど
割と順調に通過。
ひたすら続くまっすぐ平坦な道。ありがたや、ありがたや。
市役所みたいな所の前に立っていた観音像。
富山は仏教の影響強いんだったっけかなあ。
福井でもあったんだけど、時々こんな赤い道がある。
特殊素材ってわけでもなく、アスファルトが赤茶けている。
雪国ならでは?と思ったけれど、全部が全部そうなっているわけでも無く
ホント、たまに一部だけ。
ネットで調べると鉄イオンが含まれる水が云々とあったけれど
実際、どういう理由なんだろ?
15:25 射水市
お次は射水市。
街中を抜けると、ややバイパスチックな道となる。
といっても石川のあれとは違い、歩道もずーっと続く感じ。
そこをゆっくりと・・・と言いたいところだけど
あんまりのんびりしていると帰りの電車がやばそうということで
頑張って走る。
平地直線道路。これは実に走りやすい。
高周波ホール?
ぱっと見の響きは怪しい感じ。
途中にあった道の駅 新湊。
この垣根の向こう。
時間も無いし、まあ寄るような用も無いしと飛ばしてしまったが
あとでここで白エビバーガーなるものが食べられたということを知る。
ガーン。寄れば良かった・・・。
いよいよ20km切りました。
そういえば富山でも道路沿いにこの謎数字があったけど
途中で見失った。
なんだろ?
15:57 富山市
延々と走り続けてようやく来ました、薬局。
じゃない富山市。
まずは一安心なんだけど、時間が16時。そろそろ日が暮れると焦り出す(笑)。
新潟、まだまだ遠いね−。
今回は黄色く色づいたセイタカアワダチソウをよく見たが
ここはススキとセットで一面に咲き誇っていた。
見事だったなあ。
富山市内に入るとロード乗りのオジサンが登場。
そのオジサンをペースメーカー代わりに使わせてもらい
僕なりにくらいついて加速していく。
急がないと。
16:20 常願寺川
前方に大きめの川が現れる。常願寺川。
世に聞こえし急流、らしいのですが
まあこの辺まで来てると穏やかな川って感じだわなあ。
水の量はさすがに多いね。
そしてこの川を渡ったところで、遂に8号線とはお別れ。
富山駅へと向かいます。
16:22 一路富山
街道沿いに主要駅がある土地と
やや離れた所にある土地があり
例えば静岡は国道1号線の真ん前に駅があり、
名古屋は国道1号線からやや離れた所にある。
そしてここ富山もやや離れた組。
まっすぐな道をひた走り、駅へと向かう。
意外と距離がある。
ちょっと薄暗くなり始め、昼間買ったあんパンを食べてラストスパート。
16:41 富山駅
路面電車と併走する感じでゴール。
したけれど、こっちが正面口なのかな?
とりあえず反対にも向かう。
で、反対口。まあそんな感じか。
あちこち工事しているので
北陸新幹線が出来るともっとでかくなるのかな。
なんにせよお疲れ様でした!
17:53 帰路
さてこの後の帰宅ルートが苦労することとなる。
富山〜越後湯沢が特急はくたか。
越後湯沢〜東京が新幹線MAXとき。
というルート。
東京駅まで3時間半。出来れば座りたいところ。
自由席は無かったが3連休最終日、
夕方ぐらいでそろそろ空いてもいるだろうと思い列に並ぶ。
1本前の北陸号、これはかなり空いており
なんだ楽勝じゃん!なんて思っていたら
北陸号発車後の駅員の言葉にうちひしがれる。
「この後の列車は自由席かなり混み合っており
乗れない可能性もあります。」
マジか。
到着した特急はくたかはアナウンス通りの満員御礼。
デッキも人があふれる状態。
なんとかスペースを確保し、2時間立ち続け。
1日中走った後では辛い(笑)。
そしてこの自由席満員状態、デッキも人あふれる中
途中駅で次々と人が乗ってくる。
その収容で手間取り遅れていく電車。
越後湯沢の新幹線の乗り換えは10分。
途中駅で既に3分遅れ。
かなりドキドキし始める。
結局、越後湯沢駅には4分ほど遅れて到着。
『やばい!』自転車抱えてダッシュで移動。
JRも駅改札を開放して客を通す。
これにより何とか新幹線に滑り込む。
危うかった・・・。
これが新潟駅の様に
在来線と新幹線ホームが離れていたらアウトだったわ状態。
なんか色々起きますわ、今回の旅。
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