山陰横断自転車旅行Part3 苦闘のアップダウン編

Chapter7-2.山口県萩市〜山口県長門市編
2014/07/20 15:00〜17:36


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15:00 驚き

 さて、松陰神社のお参りを済ませたところで時間は15時過ぎ。
時間的にはまだまだ余裕がある。
ここで今日は終わりにしてもいいけれど、
できれば明日の為にもう一踏ん張りして行きたい所。
さて、どうしよう。

 行くとなったら目的はお隣長門市、距離は30km。
僕の足でも日が暮れるまでにはたどり着けるレベル。
ただ問題は、そこに至るまでに200mover級の峠が待っていると言うこと。
ここでかなりタイムロスをしそうな気がする。
うん、ちと微妙。

 地図を眺めれば海沿いルートがあり、
こちらを使えば峠を回避できそうだが
如何せん道路の情報が無い。
あまり整備されてない道だったりすると辛いなあ・・・。

(そしてこれを書きながらストリートビューで見たが、
県道64号線、これ絶対無理だわ。
車一台が通るのやっとな道。
地元民ならなんとかなるかも知れないが
土地勘の全く無い人間が薄暗くなる時間に通ってたら絶対アウト。
よかった、こっち選ばなくて・・・。)

 ということで峠越えをするに至ったのだが
今度は時間の制約をチェック。
宿泊地である萩まで戻ってくるためには
何時に駅について何時の電車に乗るんだろうなあ、とスマホで見ると
『あれ?』

 数分おきに電車が出る都心のダイヤスケジュールは異状って奴で
普通は数十分おきなんてのはザラだし
1時間に1本ぐらいかなあなんて思っていたのだが
なんだろう、このスカスカ具合は・・・。

 基本は1時間に1本なんだけれども
所々で2時間に1本ペースになったりする。
17時のタイミングを逃すと次は19時。
『かなり危険・・・。』
下調べが足りないと言われればそれまでなんだが
正直ここまでとは、参った。

 かなりハイペースが予想されるが、
ともかく行ける所まで行って、
少しでも明日の分を稼ごうと挑む。
そして後悔する。

15:50 苦闘

 1日の最後に苦闘が待っている。
いやなルート設定だなあ、それ。
とりあえず萩の町を抜けて191号線は登り道に入る。
一気に山道感。不安が増す。
なお、峠越え、そしてしばらくは自動販売機で飲料購入以外は無しなので
特に食料の補充ははお忘れ無く。



 そしてまあ予想はしていたが、辛い辛い。
ひたすらにぜえぜえ言いながら登っていく。
人とはろくに出会わず、会うのは車がたまにぐらい。
あえいでいる姿を見られないのだけは救いか(笑)。

 飲んだ水が即全て汗になっていく感覚。
全身汗だく。
これで真っ昼間の暑い時間だったら・・・無理だったろうなあ(笑)。

 休憩の度に地図を確認。
『まだかなあ、山頂。途中にあるヘアピンカーブ、ここまでかなあ。』なんて憂鬱になっていたら
その手前で峠は終わる。


標高230メートル程度。
しかし僕にとってははてしなく高い壁であった。



 登れば後は下るだけ。
一気に下ると行きたいが、あまりスピード出しすぎても危険なので
ブレーキに常に手をかけつつ、慎重に進む。
特に時折やってくる車が猛スピードで降りてくるから
危ないったらありゃしない。
短いながらもトンネルもあるし、恐い恐い。
こんなところでケガをするわけにも行かないのでとにかく慎重に。

16:48 長門市駅へ

 麓まで辿り着くなんとか麓まで辿り着く。
電車の時間までは残り約1時間。
そして距離は10kmほど。
僕の足ではギリギリライン。

 先にも書いたとおり、17時台を逃すと19時まで1時間半ほど空きが出来る。
これはなんとか間に合わせないと、と
疲れた足に鞭を入れて走り始める。


 峠ほどの辛い所はないが軽い丘を越えて走る。
しかし今日のアップダウン祭りでかなりやられている足には響く。


そして残り5kmとなった辺り、トンネルを越えた辺りで時間は17時過ぎとなる。 (僕にしては)上出来レベルで走り続けたが
時間的にギリギリのラインとなってきた。
選択肢は2つ。
一か八かで長門市まで走るか
一歩手前の長門三隅駅までとするか・・・

 結果、安全策の後者を選択することとした。
無念。

17:10 長門三隅駅



 というわけで、電車優先で無事到着、長門三隅駅。
もちろん無人駅。


やれやれと着替えなどすませて電車を待つが
定刻を過ぎても来ない。
多少の遅れはあるだろうと思ったが10分待っても来ない。
『え』。

 駅員に尋ねようにもおらず、待つのも僕のみ。
何が起きたんだろ、そういや山陰本線の不通区間があったけれど
あれは一部区間で全線じゃないよね、ここは走っているよね、と
調べて見る。問題はない、はず。

 うーん、何か情報をと思い探すと電話番号を発見。
ここにかけてみるかと思っていると
放送が流れる。

 なんでも連絡の電車が遅れているため、
長門市駅で発車待ちしているとのこと。
良かった、もし何かあったらどうやって萩へ戻ろうかと。
もう一度峠を越えるのは無理だし、タクシーなんて通っているのか分からなかったからねえ。
一安心。

 そして結果、20分以上待たされてようやく乗車する。
あれ?これだったら十分長門市駅まで行けたような・・・。

 
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