四国一周自転車旅行Part3 渡って行くよ瀬戸内海編

Chapter6-3.愛媛県今治市〜広島県尾道市編
2015/10/03 13:31〜13:35


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13:31 しまなみ海道へ



 ここ今治と広島県の尾道をつなぐ島を巡る道。
「しまなみ海道」
自転車乗り達憧れの地とも言われるあの道路。
それを通って広島、本州へと戻るのが四国一周の最終ミッション。

 今回は2日がかりということで、明日の決行を考えていたのだが
距離は70km程度。
18時には日が沈むこの時期、残りは後4時間半ほど。
少々厳しいが、なんとか走りきれない事は無いだろう!というわけで
いざ、しまなみ海道と、地図を頼りに走り出す。



 色々な媒体に取り上げられていたり、
はたまたあれだけのWebページが作られているだけに
「しまなみ海道、こちら!」どどーんと看板も出ているだろうと思ったが
意外とわかりにくく、どこだーと探すことになる。
基本一本道ではあるが、ホントに正しいのかなあと思いつつ走る事になる。
なお、途中で出てくる入り口は自動車道入り口、間違えないように。



 ようやく現れた看板に従い右折ししばらく行くと
登り
マジか。



せっせこ登っていく。
確かに橋は高い所に見えたけど
レインボーブリッジみたいにエレベーターとかあるのかと思って・・・
ぜえぜえ、登る。


途中にあるこれもトラップです。



ようやく辿り着いた入り口。
息を整えていざ出発。



13:58 しまなみ海道



 ぐるぐるっとらせん状の道を進みながら徐々に登っていく。
そして見えるのは瀬戸内海の風景。
これはすごい!



 橋の上から見る風景もまた格別。



青い海と空、そして緑の島々。
しばらく見ていたくなる風景。
そしてこの橋自体も快適なのである。
『これは憧れの地って言われるわなあ。』
納得。

 走っているのはいわゆる自転車乗りが多いのかなと思ったが
老若男女に家族連れとバラエティーに富む。
全区間では無く、途中の島まで走るって感じなのかな。

14:16 大島



 橋を渡りきり、(今治から見て)一つ目の島、大島に到着。
このままずーっとこの橋の高さでいくのかと思ったら
途中途中で、下るのね。
そしてこれが後程・・・。





 渡ってきた橋を振り返りつつ、先へと向かう。
島内の道路は写真のように水色のラインが引いてあり、
これに沿っていけば迷うことなく辿り着けるシステム。
これはありがたい。まあ逆走すれば戻るけど・・・。

 さて、島の様子と言えば、
この日はイベントをやっていたというのもあるが人は割と多め。


また店などの補給箇所も各島一つはコンビニやスーパーが(確か)あったので
そんなに困ることもない。
(どっかで70km補給出来ないのでみたいなのを見た気がするが、
 あれは何のデマだったんだろう・・・。


   基本は先に述べた青線に従い進むだけなのだが
そうは問屋が卸さない。
ちゃんとあるのだ、登りが。

きつい!って程ではないのだが
やっぱり登りはだるい。
ましてやここまで140kmほど走ってきているので
少々でも足に来る。
厳しいわー。


 そんな坂道を何度か登りつつ、10kmほど走れば橋が見えてくる。
次の島へと渡る橋。
そして高い所にある。
気がついた、そうか、毎回こうやって橋までをのぼることになるのか
この後ずーっと、ということに・・・。



登って橋を通り






下って島内を行き
また登って橋を・・・
の繰り返し。
島ごとの大きさもあり、その距離は様々であるが
その都度、足の疲労は高まっていく。
つまり、しんどい。

だりー。

16:03 広島県





 ここは長い橋だなあなんて思いながら進む。
ちと足の疲労も来ているので休憩がてら。

そして左前方に見える文字、遂に来たよ、広島県!

思えばあれは島根県、
道路標識で初めて広島の名を目にしたとき
いよいよ来たなあと思ったものだが
あの広島にようやく辿り着く。
しみじみ来るものがあるなあ、まだ先は長いけど。




 時刻は16時過ぎ。
だいぶ日が陰ってきた。
急がねば。
そんなここは次の橋まで15km程。
まじか。

16:50 因島



 因島に入る。
残すはここを入れてあと2つ。
残り時間は1時間。ちと厳しいか。



 さてこの因島、なかなかに手強い島であった。
これまでの島でも登りはあったのだが
ここは2回ほど登ることになる。
高さは30mぐらいとたいしたことはないのだが
さすがに足も疲れてきている状態だと結構厳しい。
しかもその登りは橋へとつながる登りかと思いきや
単に登って下るだけ。
これ、かなり精神的に来るんだよねえ・・・。



 なお、途中からこんな感じでかなり細い場所を通ることになります。
唐突に右折して。
標識案内板や水色ラインを見逃さなければ間違えないですが
夜間走行や調子に乗って走っているときはお気をつけあれ。



なんかよくわからん恐竜がいた。

17:37 ラスト橋



 いよいよ最後の橋。
ここはがっちりガードの橋構造。
こういうそれぞれの違いは何か意味があるのかなあ。
真ん中を突っ切る感じはレインボーブリッジのゆりかもめみたいね。







 渡り終わり、海岸へ。
砂浜が綺麗。
そしてしばし夕暮れを見ほれる。
いい景色だなあ。

 って見とれていたら暗くなり始めたので慌てて走り出す。
アップダウンがあるのか、と思ったが
ここは案外大人しくスムーズに走り抜ける。
基本一本道ではあるのだが、
やっぱり土地勘の無い場所では厳しいよねえ、夜道。

18:18 尾道港



 うぉりゃーとラストスパート。
意外と余力あるよなあ、僕と思いつつ走る事しばらく。
ようやく見えてきた尾道港の看板。

 この向島から対岸の尾道駅へと渡るには
一般的に渡し船が使われる。
と、あったのでここは僕も渡し船を使うことにしていた。
ただ、他のルートとして尾道大橋も走行可能と聞いて
ちょっとどうしようかと思ったが
夜道、どっち行ったら良いのかわからない。
ここは素直に渡し船へと向かう。

 ちなみにこれを書くために調べて見たが
あの橋を自転車で走るのは厳しそうだなあ・・・。

 左折して尾道港へと向かう。
渡し船こちら!
みたいな看板があるのかと思ったが
どこにも無し。
まあ地元の人は生活の足だから、そういうのはいらないよね・・・。



 なんとか見つけた乗り場。
「これで尾道駅行けます?」
「ああ、渡ってスグだから」
よかった・・・。
ということで110円払って乗車。
車などを積むための広いスペースを真ん中に持った形状の船。
どうしようかなあと思ったが
地元民に習って前の方へと乗り込む。



 なんとも不思議な光景だったなあ、と思う。
対岸は辺り一面オレンジに光る町。
これが尾道の町なのか。
なんだか異世界に見える。 そこへと向かうわずか数分の船旅。

 地元の人達にとってはごく当たり前の風景。
そんな中、僕だけは不思議な感覚に捕らわれていた。

もう一度乗ってみたいな、あれ。

18:33 JR尾道駅



 渡って左折後すぐ、尾道駅に辿り着く。
実は駅まで遠かったらどうしようとか思っていたが
割と近くて一安心(笑)。

 香川県丸亀から200km。
さすがに限界。
お疲れ様でした。


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