東海道自転車旅行 第3部(名古屋〜京都編)

Chapter3-5.滋賀県栗東市〜京都府京都市編
2006/05/01 09:54〜12:37

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09:54 決断



 栗東市に入り、まっすぐ道をひた走る。
評判通り、車は多い。
ふと見上げた案内板。右に行くと琵琶湖大橋。
『あー、琵琶湖大橋か。』

 その昔、歩いて渡った琵琶湖大橋。
その大きさは僕の湖に対する常識を根底から覆し
思わず笑ってしまうほどのものだった。

 そんな想い出の場所「琵琶湖大橋」は、今回是非渡っておきたかった場所。
なのだが、国1から数キロ離脱して橋を渡り、そして戻ってくるとなると
1時間は使うよなあ・・・。
この先の距離数などを考えるとちと不安。
うーん・・・、次の機会への宿題ということにして諦めることに。
全部が全部一度で達成してもつまらないもんね。


1と2

10:17 草津市


 草津市到着。
ちなみに「草津」といえば日本に有名な2カ所。
では草津温泉はどっち?
と聞かれるといつもわかんなくなるんだよねえ。
実際に間違って観光しに来る人もいるとかいないとか。
温泉があるのは群馬の草津。
よし、覚えた。

10:19 京都への距離


 遂に・遂に来たよ、「京都」の文字。
ここまで来たかと感慨。
登山に例えるならば、頂上が見え始めたあの気分。
これが100kmとかの数字であればまだまだだけど
26kmは十分現実感を感じられる距離。
力が入るってものだ。

いやー、それにしても来たねえ、ホント。
と言っても僕の平均速度なら後2時間半は優にあるんだけどね(笑)。

10:36 大津市


 今回の旅、距離案内として最も目にしていた街。
そろそろ琵琶湖だなあ。
大きめな街に入ったし、もうそろそろヘルメットはいいかなと帽子にチェンジ。
それにしても暑い。
自動販売機でファンタオレンジ買って飲む。
ちなみにこの後、滋賀県で製造したファンタに鉄粉混入のニュース見る。
缶だったから関係ないようだけど。

10:53 琵琶湖


 川か!と思ったが琵琶湖。
一番端っこなので全然そんな感じはしないけれど琵琶湖。
ちょっとモノ足りず、琵琶湖大橋渡ってくれば良かったとちょっとだけ後悔。


ひえー、480km
11:15 山越え



 いよいよ京都に突入となるが。
京都も有名な盆地。つまり、山に囲まれた土地となる。
ということはどういう事か。
そう、山道坂道を登らねばならないと言うことだ。

 で、目の前に坂道。
どこかで来るだろうとは思っていたけれど、ここで来ましたか。
とはいえ、鈴鹿の峠など、今までの数々のような辛さは無いだろう
なんて気楽に挑み始める。



 結果として言えば、確かに山道としてはすぐだったんだけど、
補給地点が何も無いってのは計算外だった。
途中の自動販売機で買おうと思ってたのに忘れてた。
ちょっとピンチ。
 とある自動車ディーラーの前でようやく発見、自動販売機。
ホント生き返ったよ。あのスポーツドリンク。
そして下り道へ、やれやれ。


11:38 京都入り



 分かれ道、その頭上に輝く「京都市」の文字。
思わずガッツポーズ。あの京都にやっと着いたんだよ!
東京
神奈川
静岡
愛知
三重
滋賀
そして京都
長かったなあ、辛かったなあ、色々と。

もう後はあの鴨川へ向かうのみ。



京都市内に入ったところで今度は大阪が登場。
55kmか・・・。



 かなり射程範囲に入ってきたが、まあここらでお昼はどうですかというわけで
とりあえずお昼補給。昨日の昼と同じ系列店。
でも土地が変わるとメニューも変わるのね。
カツに付いているのがソースか味噌かとか。

12:16 試練



 また坂だなあ。でもそんなに辛くは無いだろうと思っていたが
地図には「トンネル」の文字。もしかして・・・きついのか?
ええ、きつかったです。
そしてご存じの通りこの日は7月並みの陽気。
この時点で30度。暑かったです。
焼けるわ!




必死に登る横では車がいい速度で飛ばす。
大津でヘルメットから帽子に戻しちゃったのを後悔。
もう一回着けようかなあと思った頃には路肩で止めるのもちょっと危ない。
そんな雰囲気。
怖かった、きつかった。



 そしてトンネル。
ここも歩道がないので車の流れが少ない時を見計らって一気にダッシュ。
距離は短いけど、ちょっと怖い。



トンネルを抜けるとかなりの坂道。
眼前に見える「蹴上」の文字。
懐かしい名前。

12:27 大谷本廟



 どっちに行けばいいんだよ。
道は3つあるが左と真ん中は通行禁止。
右に行くのがいいのか?と思うがあんまりのんびり判断できない危ない場所。
下手な道に出たら嫌だなあと思いつつ見た右端の道に「大谷本廟」の名。
ここは見覚えのある名前。
とりあえずこっちに出ればなんとかなる。
意を決して車の通らないタイミングで右に渡り、坂を下る。

12:28 遂に

 最初はどこかわからなかった。
信号で止まった時、ふと落ち着いて見るその場所は
いつも清水寺へと歩くときに通った道。
右手は大谷本廟、頭上に高速道路?と思っていた道。
左に曲がれば三十三間堂などがある、あの交差点。
今までは「京都」という名前(文字)でのみ認識していた。
しかしここで初めて記憶の風景と現実の風景が(絵)として認識できた。
その一瞬の衝動。
ホントの意味で京都に着いたんだという感激。
あの瞬間は忘れられない。


※ 反対側から。
写真は翌日撮影。
よっぽど興奮してたのか、1枚も撮ってなかったよ、降りてきたときに(笑)。

12:32 ウイニングラン



 五条の道を進む。
1年半ぶりにやってきた京都。
眼前に広がる見覚えのある風景・あれから変わった風景
とにかく全てがただ嬉しかった。



 鴨川と再会。
川の畔に京阪の出入り口。
くー、声にならない喜び。



1号線はこの先も続くがとりあえず離脱。
鴨川を走るという楽しみは後にして
車道を北上して三条へ。


あのビルが見えた。
12:37 三条大橋



 東海道の終端、三条大橋。
長かった旅もこれで一段落。
何はともあれお疲れ様でした。
ご苦労様でした。
ホンの気晴らし位のつもりで買った自転車で
ここまで来られるとは思ってもいなかった。
ありがとう。



 写真を何枚か撮ったんだけど、今気がついたが橋全景の写真撮ってない。
よっぽど興奮してたんだろうなあ。
弥次さん喜多さんも取り忘れたし。
とりあえず反対側から。
よかった。ホントによかった。

現在地点gooの地図へ


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